研究課題/領域番号 |
19K08082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
岸 太郎 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40536801)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 抗精神病薬持効性注射薬 / 経口抗精神病薬 / 統合失調症 / 双極症 / 非定型抗精神病薬の持効性注射薬 / 有害事象のため持効性注射薬による治療tの中断 / 持効性注射薬 / 再発 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の再発予防には抗精神病薬の継続的な使用が最も重要である。また、毎日経口投薬するより、数週に一度の診察の度に数週間効果が持続する持効性注射薬を使用した方が、投薬順守率が改善することにより、再発率が上がると考えられている。他方、持効性注射薬を使用している患者であっても再発することがある。本研究では、持効性注射薬を使用したにも関わらず再発した患者の再発原因を調査する。
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研究実績の概要 |
維持期統合失調症に対して抗精神病薬持効性注射薬は経口抗精神病薬より再発率を下げることが示されている。また、それらの治療を中断したとしても、中止前に抗精神病薬持効性注射薬を使用していた患者の方が経口抗精神病薬を使用していた患者より再発するまでに時間的猶予があることも知られている。そこで、私たちは、維持期双極症患者であっても、中止前の剤型の違いがその後の再発率に影響を与えるのではないかという仮説を立て、系統的レビューを行った。統合失調症と同じように、双極症患者に対しても、それらの治療を中断したとしても、中止前に抗精神病薬持効性注射薬を使用していた患者の方が経口抗精神病薬を使用していた患者より再発するまでに時間的猶予があることが分かった。これらの研究結果は、薬剤の違いのみならず剤型の違いにも着目した治療戦略が必要であることを示唆しており、今後、診療ガイドラインなど、治療の均てん化を図るツールへの反映が望まれる。 A comparison of recurrence rates after discontinuation of second-generation antipsychotic long-acting injectable versus corresponding oral antipsychotic in the maintenance treatment of bipolar disorder: A systematic review. Kishi T, Citrome L, Sakuma K, Iwata N. Psychiatry Res. 2024 Mar;333:115761.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID19感染症によりコホート研究の患者リクルートが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
COVID19感染症によりコホート研究の患者リクルートが遅れているため、系統的レビューとメタ解析研究を行った。
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