研究課題/領域番号 |
19K08089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
伊藤 巧一 弘前大学, 保健学研究科, 教授 (90398579)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 放射線曝露 / 被ばく医療 / マウス臍帯血 / 繊維芽細胞移植 / 造血系サイトカイン / 造血機能回復 / 臍帯血移植 / 自己造血回復 |
研究開始時の研究の概要 |
今後、日本の原子力政策では原発再稼働と廃炉作業が同時に進行することから、その作業過程で生じうる大量放射線被ばく事故に対しては万全の医療体制を整えておく必要がある。本研究では、大量放射線曝露によって失われた自己造血機能を回復させるための新たな治療法の開発を目指す。申請者はこれまでに混合臍帯血移植による自己造血機能回復の有効性を証明してきたが、本研究ではさらに新たな治療選択肢として、臍帯血に含まれる造血幹細胞ではなく、繊維芽細胞を用いた移植法の有効性をマウスモデルで検証する。繊維芽細胞は容易に培養増殖が可能なことから、供給面でより安定した移植ソースと成り得る。
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研究成果の概要 |
本研究では、核関連施設従業員の大量放射線被ばく事故を想定し、事故で失われた自己造血機能の回復を目指した新たな治療法の開発に取り組む。申請者はこれまでに混合臍帯血移植による自己造血機能回復の有効性を証明してきたが、本研究ではさらに新たな治療選択肢として、臍帯血に含まれる造血幹細胞ではなく、繊維芽細胞を用いた移植法の有効性を検討する。繊維芽細胞は容易に培養増殖が可能なことから、供給面でより安定した移植ソースと成り得る。本研究は、被ばく医療の中でも最悪の事態に対応する治療法の確立と位置づけられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所からの核分裂生成物の環境への漏洩事故以降、日本の原子力政策は原発再稼働と廃炉作業が同時に進行することから、その作業過程で生じうる大量放射線被ばく事故に対する万全な医療体制の確立は安心・安全な社会構築に不可欠である。本研究課題は、臍帯血に含まれる繊維芽細胞を放射線曝露個体の自己造血機能回復のための新たな移植ソースとして用いることを目標としており、これまでに無い試みと言えることからその学術的意義も大きい。
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