研究課題/領域番号 |
19K08096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
志水 陽一 京都大学, 医学研究科, 講師 (90634212)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 腫瘍随伴マクロファージ / 核医学 |
研究開始時の研究の概要 |
固形腫瘍組織に存在する腫瘍随伴マクロファージ(TAM)のM2型は腫瘍細胞の増殖、転移や腫瘍組織内の血管新生を促進し、腫瘍の悪性化に関与していることが最近報告されている。そこで本研究では、M2型マクロファージに高発現するCD206、Tissue Factor(TF)に対して特異的に結合する68Ga標識PET診断剤を開発し、これまで適切な手法のなかった固形腫瘍の性状診断を可能とする核医学診断法を確立する。
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研究成果の概要 |
固形腫瘍組織に存在する腫瘍随伴マクロファージ(TAM)のM2型は腫瘍細胞の増殖、転移や腫瘍組織内の血管新生を促進し、腫瘍の悪性化に関与していることが最近報告されている。そこで本研究では、M2型マクロファージではマンノース受容体(CD206)、Tissue Factor(TF)が高発現していることに着目して、「機能ユニット結合型多機能分子プローブ」というプローブの分子設計概念を用いて、CD206およびTFに対して特異的に結合し、化学合成が可能なペプチドを母体とする核医学診断剤を開発し、これまで適切な手法のなかった固形腫瘍の性状診断を可能とする核医学診断法を目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、がんの悪性度化に関与するM2型TAMに高発現するTFおよびCD206を標的とした核医学診断剤の開発を行った。今回開発した各薬剤は体内動態等にまだ改善の余地があるものの、M2型TAMのがん悪性度化に関する研究や、TAM標的抗がん剤開発等において、本薬剤を用いた核医学イメージングによりTAMの性状鑑別(M2型分化度など)の評価が可能となり、今後のがん診断、治療研究に貢献できる可能性があると考えている。
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