• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

凍結療法における隣接臓器傷害防止のための生体吸収性バルーン型スペーサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08102
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

廣田 達哉  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70816909)

研究分担者 三浦 寛司  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (20607593)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードハイドロダイセクション / 生体吸収性 / バルーン / 筋膜 / 凍結療法 / 生体吸収性ポリマー / バルーン型スペーサー
研究開始時の研究の概要

凍結療法は、本邦で2011年に小径腎癌に対する治療法として保険収載されて以降、外科的切除が困難な腎癌を中心に普及してきている。凍結領域が隣接する重要臓器に及ぶ場合には、重要臓器の凍結傷害を回避する目的で、腫瘍と隣接臓器の間にスペーサーとして生理食塩水を注入し物理的な距離を取っているが、容易に拡散してしまうため意図したように距離が取れない場合も多い。本研究では、生体吸収性ポリマーを用いたバルーンを作成し、内部に不凍物質を注入することで、容易に拡散せず、熱伝導率が低く、生体適合性のある、凍結療法用の最適なスペーサーの開発に取り組む。

研究実績の概要

凍結治療の関連学会に参加し、凍結治療のハイドロダイセクションへの関与についての発表を行った。腎凍結治療の専門家と議論を行い、ハイドロダイセクションの創意工夫、問題点、媒体として必要とされる要件などについて情報を収集した。それらを踏まえ、当院において凍結治療時にハイドロダイセクションを併用した症例、特に内部が液体である充満した嚢胞と凍結治療の関連を検討。ハイドロダイセクションのCT画像所見、その媒体の広がり方、凍結領域への影響などを検討した。さらに、凍結に伴う嚢胞のサイズなどへの影響も併せて検討した。
得られた知見を元に、引き続きハイドロダイセクションの媒体として、液体以外に必要とされる要件を洗い出して、候補の物質を選定する予定である。また、バルーンについても、物質の選定と並行しつつ、臨床例からシステムについて検討して、試作品を構築していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

腎周囲脂肪織内の筋膜による解剖学的な分離方法の知見や嚢胞の凍結治療への影響の知見は得られたが、それに適した媒体の選定とバルーンシステムの構築に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

実際の臨床例のデータを用いて、腎周囲において媒体がどのように分布するのか、持続するのか、また嚢胞などが偶発的に存在する場合の凍結領域への影響を引き続き解析し、凍結治療における臨床的なアウトカムとの比較を行う。その結果を踏まえ、ハイドロダイセクションに最適な媒体を検討し、またすでに確立された基礎実験系への応用を行う。それと並行して、臨床例でのバルーンの使用を検討し、最適なシステム構築を検討してく。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of Temperature Distribution Around the Probe in Cryoablation of Lipiodol-Mixed-Tissue Phantom2020

    • 著者名/発表者名
      Yamashita Masanori、Miura Hiroshi、Ohara Yu、Yoshikawa Tatsuya、Hirota Tatsuya、Fukunaga Takanobu、Takamatsu Hiroshi、Yamagami Takuji、Yamada Kei
    • 雑誌名

      CardioVascular and Interventional Radiology

      巻: 44 号: 3 ページ: 489-495

    • DOI

      10.1007/s00270-020-02710-3

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 腎凍結療法時の嚢胞のice ballへの影響についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      坪井恵介 吉川達也 横田達哉 西本雅和 岡本敏幸 前原陽介 山端康之 林奈津子 廣田達哉 山田恵
    • 学会等名
      第52回 日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 腎凍結療法における hydrodissection の液体貯留の広がりの検討2022

    • 著者名/発表者名
      前原陽介、 廣田達哉、林奈津子、三浦寛司、山田香織、吉川達也、辻悠佑、岡本敏幸、山田恵
    • 学会等名
      第51回 日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 凍結療法の手技の実際と施行可否2022

    • 著者名/発表者名
      廣田達哉
    • 学会等名
      ボストン・サイエンティフィック ジャパン ウェブセミナー
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] CTガイド下凍結療法前リピオドールマーキング施行後の生検の妥当性の検討2021

    • 著者名/発表者名
      岡本敏幸 三浦寛司 三野大地 野口直希 山下政矩 浅井俊輔 廣田達哉 山田恵
    • 学会等名
      第50回 日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 当院における後期高齢者に対する腎腫瘍凍結療法2020

    • 著者名/発表者名
      西本 雅和, 三浦 寛司, 浅井 俊輔, 廣田 達哉, 山端 康之, 中井 義知, 前原 陽介, 野口 直希, 山田 惠
    • 学会等名
      第49回日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 異なる位置で交差する2本の凍結針により形成されるice ballの検討2019

    • 著者名/発表者名
      山下政矩
    • 学会等名
      第48回日本IVR学会総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 腎凍結療法後の tract seeding に対して凍結療法を施行した1例2019

    • 著者名/発表者名
      前原陽介
    • 学会等名
      第20回RFA凍結研究会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] リピオドールのice ball形成に対する影響:豚摘出腎の凍結実験2019

    • 著者名/発表者名
      山下政矩
    • 学会等名
      JSURT
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi