研究課題/領域番号 |
19K08108
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
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研究分担者 |
児玉 大志 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (20422834)
高木 治行 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30378377)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ラジオ波凝固治療 / RFA / 肝臓 / IVR / 凝固壊死 / マウス皮下腫瘍モデル / 免疫チェックポイント阻害薬 / ルシフェラーゼ / ラット |
研究開始時の研究の概要 |
ラジオ波凝固療法(RFA)は、腫瘍に電極針を直接刺入し熱で壊死させる治療法である。現在、本邦では肝癌に対する治療機器として保険認可されているが、今後、肺、腎、副腎、甲状腺といった多臓器への適応拡大が期待されている。しかし現在、本邦で使用可能な電極針は15-17Gであり、小型臓器や小児がんに対しては太すぎるという欠点があった。そこで我々は、従来の電極針よりも細径(21G)の電極針を新たに開発した。本研究では、動物実験で細径電極針を用いたRFAの実行可能性や腫瘍治療効果を証明する。
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研究成果の概要 |
本研究では、21ゲージ(G)細径電極針の凝固性能および抗腫瘍効果を評価した。 ラット摘出肝を用いた実験では、冷水を還流しつつRFAを行うことで、凝固体積が有意に増加した。ラット生体を用いた実験では、7WのRFA出力の際に、その凝固体積が最大となった。病理組織学的検討では、RFA施行部に明瞭な凝固壊死が確認できた。マウス皮下腫瘍モデルを用いた抗腫瘍効果の検討では、腫瘍径が1cm以下であれば完全な抗腫瘍効果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラジオ波凝固治療は近い将来、本邦でも肝以外の臓器へと治療適応が拡大される見込みである。そこで本研究では、今後のRFA治療適応拡大と小型臓器や小児がん等への応用を見据えて、新しく開発した細径RF電極針の凝固性能および抗腫瘍効果を行った。本研究の結果、細径RF電極針の至適使用条件や抗腫瘍効果が明らかとなり、今後の臨床応用へと展開させていく上で有用な情報が得られた。
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