研究課題/領域番号 |
19K08118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
香田 渉 金沢大学, 医学系, 准教授 (30401920)
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研究分担者 |
小林 聡 金沢大学, 保健学系, 教授 (30313638)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | IVR / ナノ粒子 / 担体 / フィブリン糊 / 癌 / 凍結療法 / 微小環境 / 動注化学療法 / ナノメディシン / 局所療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、①IVRとナノメディシンの併用によるナノ粒子の組織送達率の向上、②ナノ粒子による効率的ながん微小環境のモデュレーション、③がん組織タイプによる作用の違いを明らかにすることを目指す。 そのため、A)選択的動注によるナノ粒子のがんターゲティング効果ならびに血管作動性物質、EPR増強剤等による組織送達率の増強効果、B)ナノ粒子による組織の熱伝導性、組織障害度、組織加温等に与える効果、C)複数の腫瘍タイプにおけるナノ粒子の組織送達率の違いを動物実験により明らかにする。 本研究はがん微小環境のモデュレーションによりIVR治療効果の増強を目指すものであり、幅広い治療分野への応用も期待される。
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研究成果の概要 |
IVRとナノ粒子を組み合わせることにより、副作用を軽減しながら相乗的に抗癌作用を増幅させる治療の開発するための基礎的実験を行った。IVR手技を用いてナノ粒子を直接的に効率よく目的組織に送達するための担体としてフィブリン糊が使用できることを確認した。また、フィブリン糊を冷却してゲル化の速度をコントロールすることにより、臨床使用に適した反応遅延効果を得られることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノメディシンとIVRを組み合わせ治療の基礎実験を進めることにより、副作用を軽減しながら相乗的に抗癌作用を増幅させる新たな低侵襲がん局所治療法の開発に繋がることが期待される。また、臨床使用に適したフィブリン糊の作成方法を確立することで、担体としての利用以外にも様々な応用が可能になることが期待される。
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