研究課題/領域番号 |
19K08129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大橋 俊夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70327641)
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研究分担者 |
深田 恭平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00647266)
田中 智樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80594598)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 前立腺がん / 放射線治療 / 尿路 / 有害事象 / 前立腺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
前立腺癌の放射線治療において、線量増加による治療効果の上乗せが証明され、高線量時代になった。従来の放射線治療において直腸出血が最も懸念された有害事象であったが、ハイテク機器の普及により低減できるようになった。しかし、尿道線量は前立腺への線量増加ともに増加するため、尿路有害事象の増加が予想される。本研究者は、後ろ向きの臨床試験で定性的ならびに定量的にその事象を確認してきた。本研究では、ファントム測定実験ならびに、いままでに蓄積された臨床データの解析をもとに、統合された予測モデルの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
外部照射では複数分割回数の照射を行うが、前立腺や直腸の位置は毎回の照射で微妙に異なり、この毎回の微妙な変位が実際の患者が受ける線量に影響する。とくに組織内照射併用の外部照射では、最適な画像誘導放射線治療として、シード線源の配置を乱さぬよう前立腺両外側の結合織内に線状金マーカーを留置する手法が有効だった。リニアックの使用にともなって経時的に機械的アイソセンターが変位することが知られていたが、コミッショニング時から経時変位が線量デリバリーに影響を与えることが証明された。ディープラーニングを用いた尿路有害事象の予測因子の解析に関しては、モデル構築には至らず、さらなる検討が必要であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、最適な画像誘導技術により尿道線量を低減させることができることが示された。とくに、組織内照射併用の外部照射では、シード線前立腺両外側の結合織内に線状金マーカーを留置する手法が有効だった。治療後の有害事象を少なくすることにより、個人のQOL向上が期待されるだけでなく、社会全体として医療経済の負担軽減に寄与できる可能性がある。
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