研究課題/領域番号 |
19K08154
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
馬渡 太郎 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (60335974)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 骨強度 / 日本人 |
研究開始時の研究の概要 |
過去に様々な要因で股関節または脊椎を含むCTを撮影され、かつ同部位の骨密度検査を行われた症例を、倫理委員会の承諾を得て、後ろ向きに調査し、データベースを構築する。大腿骨近位部または脊椎の匿名化CTデータを用いてファントムレスで有限要素法を行う事で、推定骨強度を算出、DXAでの骨密度検査の結果との比較から、日本人骨粗鬆症相当骨強度基準値を検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
QCTデータの有限要素解析は骨強度算出において正確であるが、腹部骨盤領域の既存CTデータを使用したファントムレス解析でも推定骨強度を評価できることが分かっている。実際の臨床で利用するためには日本人の骨脆弱性基準値が必要であり、本研究では120人の日本人女性のCTデータを用いて推定椎体骨強度を算出し、骨密度測定値と比較した結果、日本人女性の骨粗鬆症相当椎体骨強度は4000N、骨減少症相当椎体骨強度は5500Nであり、米国基準より500N低いことがわかった。これらの基準値は将来的に日本人の骨脆弱性評価に役立つことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本人女性の既存CTデータを使用して骨減少症と骨粗鬆症相当の骨強度を算出し、日本人女性の骨粗鬆症相当椎体強度がアメリカ人女性よりも低いことが明らかになった。この結果から、体格の劣る日本人女性の骨粗鬆症の診断と治療には、米国とは異なる基準が必要であることが示唆された。本研究で策定した日本人女性の骨減少症・骨粗鬆症相当脊椎骨強度は、今後本手法を日本人に用いる場合の基準となることが期待される。
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