研究課題/領域番号 |
19K08159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉川 公彦 奈良県立医科大学, 医学部, 副学長 (10161506)
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研究分担者 |
大林 賢史 奈良県立医科大学, 医学部, 特任准教授 (30596656)
市橋 成夫 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (60597102)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 血管内治療 / 下肢閉塞性動脈硬化症 / カルシウムスコア / 再狭窄 / 下肢大切断 / 心血管イベント / CT / 石灰化 / 末梢動脈 / 開存率 / 生命予後 |
研究開始時の研究の概要 |
冠動脈カルシウムスコアは虚血性心疾患に対するPCI (percutaneous coronary intervention)の治療予後の予測因子となることが多くの研究で明らかになっているが、 下肢動脈カルシウムスコアとPAD治療予後の関連は十分検討されていない。PAD患者200症例について、治療前の下肢CT画像 から下肢動脈カルシウムスコアを算出し、ステント開存率・下肢切断率などのPAD治療予後 (短期~中期予後) との関連を前向きコホート研究として検討する。また本学でこれまでに 800例の治療前下肢動脈CT画像とPAD治療予後のデータを有しており、後ろ向きコホート研究として関連を検討する。
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研究成果の概要 |
本応募研究では2018年1月から2020年12月末までに大腿膝窩動脈の動脈硬化性閉塞性病変に血管内治療を受けた102名を分析対象とした。カルシウムスコア中央値は2807だった。PACSSスコアとCT計測によるカルシウムスコアには比較的強い相関が見られた(相関係数0.67 P<0.001)。治療部位の一次開存率(再狭窄回避率)は1,2年で88%,74%だった。単変量解析による再狭窄のリスク因子は透析患者のみで(HR4.225, 1.701-10.492, P=0.002)、PACSSスコアやCTでのカルシウムスコアは有意でなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本応募研究では2018年1月から2020年12月末までに大腿膝窩動脈の動脈硬化性閉塞性病変に血管内治療を受けた102名を分析対象とした。石灰化を客観的に定量化したカルシウムスコア中央値は2807だったが、カルシウムスコアは血管内治療成績の良し悪しを予測するものではなかった。むしろ石灰化の分布に着目した研究が重要と考えられる。石灰化分布と治療成績との関係が明らかになれば、治療成績向上を狙った治療戦略アルゴリズム構築に寄与するものと期待される。
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