研究課題/領域番号 |
19K08169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
萱野 大樹 金沢大学, 医薬保健研究域, 准教授 (10547152)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 分化型甲状腺癌 / I-131治療 / 放射性ヨウ素内用療法 / 遠隔転移 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、最新のSPECT/CT装置および最新の解析ソフトウェアを用いることによって病変集積を正確に定量化する方法を開発し、I-131内用療法後の治療効果の超早期予測が可能かどうかを明らかにする。 対象患者においてI-131内用療法後の病変集積の定量化を行い、I-131内用療法後の治療効果と比較を行い、内用療法後画像の定量化をおこなうことで治療効果の超早期予測が可能かどうかを検討する。
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研究成果の概要 |
遠隔転移を有する分化型甲状腺癌に対する放射性ヨウ素内用療法(I-131治療)の治療効果を早期に判断する方法として、I-131治療時シンチグラフィの有用性を検討した。I-131治療時シンチグラフィの病変集積の評価にSUV値測定を加えることによって、I-131治療を施行した時点で治療効果を従来より正確に予測できる可能性が示された。I-131治療時シンチグラフィを効率的に利用することにより、I-131治療の効果が期待できない、いわゆるI-131治療抵抗性の患者を早期に見出すことが可能となり、不要な追加I-131治療を回避でき、かつ、早い段階で分子標的薬の導入準備が可能となることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遠隔転移を有する分化型甲状腺癌患者において、I-131治療時シンチグラフィにSUV値測定を加えて評価することによって、I-131治療時の段階でI-131治療抵抗性の患者を従来より正確に見出すことが可能であることを示した。本研究成果から、I-131治療時シンチグラフィを厳密に評価することによって、不要な追加I-131治療を回避でき、かつ、早い段階で分子標的薬の導入準備が可能となる。このことは対象患者にとって治療空白期間の短縮につながり、治療効果だけでなく時間的、経済的側面においても得られる利益は大きいと考えられる。
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