研究課題/領域番号 |
19K08170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
辻川 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (30380033)
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研究分担者 |
細野 奈穂子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (50509312)
森 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教 (40397287)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | FLT / PET/MRI / 骨髄不全症 / 骨髄不全 / 造血活性 / 予測モデル |
研究開始時の研究の概要 |
骨髄不全症は骨髄生検により診断されるが、検体不良例や感染リスクの可能性、全身骨髄の評価が出来ないという課題がある。近年チミジンキナーゼ1活性を反映するFLT-PETによる全身骨髄PETイメージングが注目されている。本研究では、骨髄不全症患者にFLT-PET/MRIを行い、PETによる全身骨髄と髄外造血巣の造血活性評価に加え、MRIによる細胞密度・脂肪髄・鉄沈着の程度を同時に画像化かつ定量化する。最適な生検部位の同定・鑑別診断・治療効果判定を行うとともに、PETとMRIの多角的画像データを骨髄病理・遺伝子情報・予後と合わせて網羅的に解析し画像特性から予測モデルを作成し、骨髄不全症の病態解明や個別化医療に繋げる。
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研究成果の概要 |
腸骨のFLT集積は骨髄穿刺や生検から得られた骨髄細胞数や細胞密度と有意に相関した。再生不良性貧血と骨髄異形成症候群において腸骨と椎体のFLT集積は有意な正相関を示した。また、骨髄異形成症候群と比べて再生不良性貧血では椎体のFLT集積の傾きが有意に急峻であった。再生不良性貧血では、病気の進行とともに椎体のFLT集積が有意に低下した。骨髄異形成症候群では、全身のFLT集積が高い場合に有意に生存期間が短縮していた。 以上より、FLT PETによる全身骨髄活性のイメージングは、再生不良性貧血と骨髄異形成症候群の鑑別だけでなく、再生不良性貧血の重症度や骨髄異形成症候群の予後を評価しうるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常臨床で骨髄を評価する際に腸骨から骨髄穿刺や骨髄生検を行うが、これらは侵襲的であると同時に、サンプリングエラーや検体が全身骨髄を反映していない場合がある。FLT PET検査は非侵襲的に全身の骨髄活性を定量化できるため、骨髄不全症候群においてその鑑別診断、重症度判定や予後予測に有用である可能性がある。
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