研究課題/領域番号 |
19K08173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大江 一弘 大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (90610303)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 核医学治療 / 加速器製造核種 / ベータ線放出核種 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では核医学治療のための放射性核種として、加速器による国内製造が可能な核種を新たに開発する。現在、腫瘍治療に用いられる放射性核種はすべて海外からの輸入に頼っている状況であり、安定供給のためには加速器による国内製造を行うことが必須である。本研究では近年大きく注目されている診断と治療を融合的に進めるtheranosticsも念頭に置き、ベータ線による治療およびガンマ線による単一光子放射断層撮影(SPECT)が可能と期待される、銀-111およびセリウム-141の加速器を用いた製造手法の開発、並びにこれらの核種の分離精製手法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では核医学治療のための放射性核種として、加速器による国内製造が可能な核種を新たに開発することを目的に、銀-111およびセリウム-141の加速器を用いた製造手法の開発、並びにこれらの核種の分離精製手法の開発を行った。銀-111についてはパラジウムと重水素ビームとの反応における生成確率を調べ、陰イオン交換法によるパラジウムからの分離精製に成功した。セリウム-141については適切なターゲット物質として酸化バリウムを選択し、ヘリウム-4ビームとの反応による製造と、抽出クロマトグラフィーによる分離精製を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核医学治療用の放射性核種は、現在すべて輸入に頼っており、その供給が海外情勢に大きな影響を受ける。そのため、治療用の放射性核種を国内製造・供給することに大きな期待が寄せられている。本研究では銀-111およびセリウム-141について、加速器による製造法と、ターゲット物質からの分離精製法の開発を達成し、治療用核種の加速器を用いた国内製造・供給に向けて大きな一歩となると考えられる。
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