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吸気・呼気超高精細CTによる慢性閉塞性肺疾患患者の末梢気道病変の定量解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08175
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52040:放射線科学関連
研究機関九州大学

研究代表者

藪内 英剛  九州大学, 医学研究院, 教授 (70380623)

研究分担者 神谷 武志  九州大学, 大学病院, 助教 (20419534)
佐々木 雅之  九州大学, 医学研究院, 教授 (40240907)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード吸気呼気CT / 超高精細CT / COPD / 残基率 / 移動量 / 残気率 / 肺気腫 / 気管支壁厚 / 吸気呼気
研究開始時の研究の概要

従来CTの分解能は一側肺の高分解能CTで0.4mmが限界であり、径2-2.5mmの末梢気管支の壁厚の正確な測定に限界があったが、超高精細CTの出現により、同レベルの気管支の壁厚測定が、生体で可能になった。COPD患者を超高精細CTで吸気と呼気相で撮影することで、COPDの早期検出を動態情報と合わせて解析することが可能になった。超高精細CTから得られる定量値がCOPDの予後因子となりうるかを解析する。
これまで描出不可能な末梢の10次~12次分岐気管支を超高精細CTにより描出し、さらに吸気・呼気の動的情報の定量値も抽出し、臨床経過や病理組織学的所見との対比により予後解析や病態解明に活用する。

研究成果の概要

COPD患者30例に対し、吸気・呼気の超高精細CT、スパイログラムを行い、吸気・呼気の全肺ボリュームデータを収集した。残気率上昇群と非上昇群の2群比較において、吸気LAA%、呼気LAA%、RVC860-950、移動量、容積変化率、単位膨張率の定量値を比較し、RVC860-950、移動量、容積変化率、単位膨張率が有用なパラメータで、移動量が最も識別能の高いパラメータであった。
肺腺癌30例に対し術前に吸気・呼気の超高精細CTを行い、病理組織学的所見と対比を行った。Part-solid noduleでは吸気呼気での腫瘍容積の変化率、すりガラス影比変化率は、病理組織学的Grade分類と相関が見られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

残気率は肺気腫患者の予後と高い関連性が先行研究で報告されており、測定間変動が指摘されている。これまで報告されている肺気腫のCT定量評価パラメータとしてLAA%が広く使われているが、肺気腫患者におけるair-trapは呼気中に最大となると報告されており、吸気・呼気超高精細CTで得られるパラメータ(容積変化率、膨張率)により肺気腫患者の重症度判定や治療効果判定に有用であることが示唆された。
肺癌の病理組織亜型の構成によるグレード分類は予後を反映するため、縮小手術の適応決定や予後予測を吸気・呼気超高精細CTで得られるパラメータ(腫瘍容積の変化率、充実成分比変化率)により正確に行える可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肺気腫患者の残気率予測における吸気・呼気CTを用いた定量パラメータの有用性の検討2022

    • 著者名/発表者名
      松下友基、藪内英剛、神谷武志、白坂崇、近藤雅俊、藤原光希、宝珠山桃子、浅野波慧、 扇浦 拓也
    • 学会等名
      第13回呼吸機能イメージング研究会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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