研究課題/領域番号 |
19K08181
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
加藤 貴弘 福島県立医科大学, 保健科学部, 教授 (90778804)
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研究分担者 |
高井 良尋 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, センター長 (50107653)
廣瀬 勝己 一般財団法人脳神経疾患研究所, 南東北BNCT研究センター, 診療所長 (60623767)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ホウ素中性子捕捉療法 / 加速器 / 品質保証 / QAプログラム / BNCT / 幾何学的QA / 線量的QA / 熱外中性子 / 放射線治療 / QA / 品質管理 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、加速器を用いたホウ素中性子捕捉療法(加速器BNCT)の開発が進み、病院内への導入が国内外で進められている。大型専用装置が利用される放射線治療では定期的な物理的品質管理(QA)を実施することが重要視されており、広く普及している光子線治療や粒子線治療では各種学会よりガイドラインが提示され、すでに標準化が図られている。しかし、加速器BNCTにおいては病院内で日常的に治療を提供することを前提としたQA手法は未だ整備が進んでいない状況にある。そこで本研究では線量および幾何学的QAに各種インターロックの動作試験などの安全機構のQAも併せた包括的かつ実用的なQAプログラムを構築する。
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研究成果の概要 |
近年、実用化が進みつつある加速器を用いたホウ素中性子捕捉療法(加速器BNCT)における包括的かつ実用的な物理的品質管理(QA)プログラムの構築に向けて検討を行った。その結果、線量計測において基本となる至適ファントムサイズとその要求仕様を明確化するとともに実際の保険診療下での臨床環境において実行可能なQA項目とその頻度を明示することができた。考案したQAプログラムの未成熟な部分については加速器BNCTシステムの標準化の進捗に合わせてアップデートされることが今後期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大型の専用加速器を利用する放射線治療では治療品質を維持するためのQA活動は非常に重要な行為と位置付けられている。しかしながら、これまで研究用原子炉という特殊な環境下で実施されてきたBNCTにおいては十分な議論が進んでいないのが現状である。本研究では世界で初めて加速器によるBNCTシステムを病院内に導入した環境下において線量計測で最も基本となる至適ファントムサイズとその要求仕様から、実用的なQA手法とその頻度まで詳細に検討している。本研究で得られた知見は、今後、後発施設が速やかに臨床展開していくうえで一助になるものと期待できる。
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