研究課題/領域番号 |
19K08185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
月本 光俊 東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (70434040)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 放射線治療 / がん治療 / アデノシン受容体 / 放射線増感剤 / がん転移 / 治療抵抗性 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線治療は有効ながん治療法の一つであるが、放射線治療向上のためには、正常組織の放射線障害を最小限にしつつ、がん細胞選択的に放射線細胞障害作用を増強させること、そして、残存したがん細胞の高悪性度プロファイル(治療抵抗性や高転移性など)の獲得を防止することが重要である。そこで、本研究では、がん細胞選択的な放射線抵抗性改善効果と転移能獲得防止作用を有する新規放射線治療向上薬の開発を目指し、肺がん等の放射線細胞応答におけるアデノシン受容体の役割とアデノシン受容体阻害薬による放射線治療促進効果を明らかにする。
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研究成果の概要 |
放射線治療は有効ながん治療法の一つであるが、奏効率向上のためにはがん細胞の放射線抵抗性や転移能獲得を改善することが重要である。本研究では、アデノシンA2B受容体ががん細胞の放射線抵抗性や転移能獲得に関与することを解明し、さらにA2B受容体阻害薬をがん移植マウスに投与すると、放射線による腫瘍成長抑制効果を増強できることを明らかにした。本研究により、A2B受容体阻害薬により放射線治療を向上できる可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、がんの放射線治療の向上を目指した研究です。放射線治療は有効ながん治療法の一つですが、放射線抵抗性の高いがん細胞は残存し、残存したがん細胞は再発や転移を誘発し奏功率を低下させる可能性があります。そのため奏効率の向上のためには、放射線で確実にがん細胞を殺すことが重要です。本研究では、アデノシンA2B受容体阻害薬ががん細胞の放射線抵抗性を改善し、A2B受容体阻害薬を放射線照射時に併用することでより多くのがん細胞を殺すことができることを明らかにしました。本研究成果は今後のがん治療の向上に役立つと考えられます。
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