研究課題/領域番号 |
19K08187
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
北島 一宏 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80448860)
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研究分担者 |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
甲斐田 勇人 近畿大学, 医学部, 講師 (40299425)
伊藤 公輝 国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (40602074)
関根 鉄朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (00747826)
大崎 洋充 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 (90392349)
濱田 顕 近畿大学, 大学病院, 助教 (80772954)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 悪性腫瘍 / FDG-PET/CT / ハーモナイゼーション / 多施設共同研究 / 肺癌 / 乳癌 / PET / イメージングバイオマーカー / FDG / 癌 / FDG-PET / バイオマーカー / 治療効果判定 |
研究開始時の研究の概要 |
FDG-PET/CT検査で得られるSUVやMTVなどのFDG集積の程度や体積を表す定量値は、悪性腫瘍の予後予測や治療効果予測を可能とするバイオマーカーとして様々な癌で有用性が報告されています。しかし、PET装置や再構成法などにより変動するため、異なる施設や異なるPET装置間で同列に扱うことができず、標準化が臨床応用のための大きな課題でした。本研究では、癌患者を対象に、FDG-PET/CTにおける定量値の標準化の有用性を多施設前向き共同臨床研究で検証し、エビデンスの構築とさらなる普及を目指します。
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研究成果の概要 |
4施設(兵庫医科大学、近畿大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学)の複数のFDG-PET/CT装置を用いて、ファントム実験で得られるSUVmaxが、最適なガウシャンフィルターを用いる事で、日本核医学が推奨するカウントリカバリー曲線に良好に収まることを確認できた。次に、4施設の臨床例(乳癌、肺癌、舌癌)の治療前FDG-PET/CTのDicom画像を集め、ハーモナイゼーション後の半定量値(最大集積のSUVmax、集積の体積であるMTV、SUVmeanとMTVの積であるTLG)が、癌の悪性度反映し予後(再発や死亡)予測を可能にするイメージングバイオマーカーとして有用である事を証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FDG-PET/CT検査で得られる、癌へのFDG集積の程度や広がり(体積)を表す指標としてSUVmax、MTV、TLGなどがありますが、異なるPET/CT装置では少し違った値をとる為に同じ土俵で扱う事が今まではできませんでしたが、今回の研究でうまくハーモナイゼーション(標準化)する方法を開発しました。そしてその方法を実際の臨床症例(4施設の肺癌症例と乳癌症例と舌癌症例)に用いた検討でもハーモナイゼーション後の各種指標は予後と良好に相関する優れたイメージングバイオマーカーになり得ることを明らかにできました。
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