研究課題/領域番号 |
19K08191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
石橋 賢士 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50469962)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アストログリオーシス / MAO-B / THK5351 / PET / アストロサイト / ミクログリア / TSPO / アストログリア |
研究開始時の研究の概要 |
ミクログリアおよびアストログリアの活性化は、炎症の存在および傷害組織の修復を示唆しており、あらゆる脳疾患で、普遍的に生じ得る現象である。したがって、ミクログリアおよびアストログリア活性の画像化は、種々の脳疾患の病態の評価や治療方針の決定に有用な情報を与え得る。 本研究では、11C-CB184 PETと18F-THK5351 PETを用いて、ミクログリアおよびアストログリア活性の画像化(グリアイメージング)を行う。そして、グリアイメージングは、どの程度のミクログリアおよびアストログリア活性を画像化でき、どの疾患で有用であるかを評価する。
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研究成果の概要 |
THK5351はMAO-Bとともにタウ凝集に結合するが、親和性はMAO-B>>タウ凝集であり、THK5351はMAO-Bを標的としたPETリガンドである。MAO-Bは主にアストロサイトに局在するため、MAO-B活性の程度はアストログリオーシスの指標となる。 アストログリオーシスは炎症の存在および傷害組織の修復を示唆しており、その画像化は、種々の脳疾患の病態の評価、すなわち診断や治療方針の決定に有用な情報を与え得る。 全体の研究成果として、THK5351-PETは、アストログリオーシスの画像化を介して、変性マーカー・炎症マーカー・腫瘍マーカーとして脳神経疾患の診療に有用であると結論付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
THK5351-PETはアストログリオーシスの程度を画像化する。アストログリオーシスは炎症に付随するため、あらゆる脳疾患で普遍的に生じ得る現象である。したがって、その画像化は、種々の脳疾患の病態の評価、すなわち診断や治療方針の決定に有用な情報を与え得る。 本研究では、種々の脳疾患を対象にTHK5351-PETを施行した。その結果、THK5351画像はアストログリオーシス画像として炎症を敏感に検出できることを示した。具体的には、パーキンソン症候群などの変性疾患、感染症などの炎症性疾患、腫瘍性疾患において、THK5351-PETは有用な診断法であることを示した。
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