研究課題/領域番号 |
19K08193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
船木 善仁 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 講師 (50261491)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヨウ素124 / 腫瘍 / I-124 / 診断 / 治療 / Theranostics / ポジトロン放出核種 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はポジトロン放出核種であるI-124が放出する1.53 MeVと2.14 MeVの2本のポジトロンが現在国内で腫瘍治療に用いられているY-90のエネルギー2.28 MeVと同様に高エネルギーでありかつY-90よりも半減期が長いことからポジトロンによるイメージングのみならず治療用の核種、特に腫瘍治療に応用できるのではないかとの着想に至った。本研究では腫瘍の核に取り込まれるヨードチオデオキシウリジンと細胞の細胞質に取り込まれるヨードメチルチロシンに着目し、これをI-124で標識することによって診断と治療効果を併せ持つ放射性薬剤の腫瘍致死効果の検討を行うこととした。
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研究成果の概要 |
124Iの製造は不純物である長半減期の125Iの生成が抑制できる124Te(p,n)124I核反応を適用した。14 MeVのプロトンビームを3.24μAで440分照射し、ターゲットマトリックス内に124Iを製造した。照射後のターゲットに対し乾留を行い、十分量の124Iを得た。 標識合成後の未反応の124Iの回収は市販の陰イオン交換カラムを用い、未反応のI-124のみ捕集され、この陰イオン交換カラムに硫酸ナトリウム溶液を通じることによってI-124を陰イオン交換カラムより回収することもできた。従って、陰イオン交換カラムを用いた回収はI-124の効率の良い利用法として期待できると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究期間はコロナ禍による研究の停止と共に実験棟の大規模な改修工事が施行された。施行期間は2020年度の1年間だったが改修工事に先立ち2019年11月より2021年末まで測定や細胞培養動物の飼養等が全くできない状態であった。また2022年3月26日に発生した福島県沖地震の影響で実験機器の破損や故障等大きな影響を及ぼした。さらに本研究はサイクロトロンを用い種々の実験を行うものであるがこれが2023年度不具合を生じ、2023年8月以降、全く稼働ができない状況となり、実験が全停止となった。このように様々な要因が複合し予定通りの実験を行うことができず本研究期間内では十分な結果を得ることができなかった。
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