研究課題/領域番号 |
19K08205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
正田 哲也 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (60727593)
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研究分担者 |
田中 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70326338)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | インターベンショナル・ラジオロジー / 肝細胞癌 / 肝動脈化学塞栓療法 / TACE / interventional radiology / リピオドール / エマルション / IVR / ウサギ |
研究開始時の研究の概要 |
新規乳化方法を用いて調整された粒子径が均一な100%W/Oエマルションは、従来法と比較して副作用が低く、高い抗腫瘍効果が期待できる。本研究は、100%W/Oエマルションの薬剤溶出性を明らかにし、肝細胞癌の動物モデルで長期的な抗腫瘍効果を評価することで、本新規乳化デバイスを臨床使用しTACE治療成績を向上させTACE治療の標準化を目指す。
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研究成果の概要 |
肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE)は標準的治療法として広く行われている。最も一般的に行われているTACEの手法では、抗がん剤の水溶液とリピオドールを混和してエマルションを作成し、マイクロカテーテルから腫瘍の栄養血管に選択的に注入する。近年、多孔性ガラス膜を用いた乳化デバイスを開発しされ、高い安定性・腫瘍内停滞性・血管塞栓性を有するエマルションが生成可能となった。今回の研究では、新規乳化デバイスを、ex vivo実験と臨床研究で評価した。その結果、抗がん剤の徐放性と腫瘍への良好なリピオドールの集積が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発、評価された新規デバイスを用いて肝動脈化学塞栓療法をおこなうことで、肝細胞癌患者に対するTACEの治療成績向上が得られ、患者の予後延長が期待できる。
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