研究課題/領域番号 |
19K08219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
玉木 義雄 筑波大学, 医学医療系, 客員研究員 (60188422)
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研究分担者 |
小島 寛 筑波大学, 医学医療系, 教授 (10225435)
水本 斉志 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20512388)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 悪性リンパ腫 / 放射線感受性 / 化学療法抵抗性 / B細胞リンパ腫 / 放射線治療 / 化学療法後の再発 / 芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍 / ランゲハンス細胞組織球症 / 孤立線維性腫瘍 / びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 / 線量 / micro RNA / 薬剤抵抗性 / マイクロRNA / 化学療法 / 病理分類 |
研究開始時の研究の概要 |
化学療法後の残存や再発病巣に対して放射線治療を施行した悪性リンパ腫の臨床データを遡及的に解析する共に、免疫組織染色やFISH法による病理分類と放射線治療効果との対比を行う。また、ホルマリン固定材料を用いたmiRNAの網羅的解析を行い、miRNAの発現異常と放射線治療効果の関係について検討する。
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研究成果の概要 |
化学療法後に残存または再発した,濾胞性リンパ腫(FL)とびまん性大細胞性B細胞性リンパ腫(DLBCL)の放射線治療効果について解析した。FL6例では全例が放射線治療後に完全寛解(CR)し、照射野外再発を1例に認めた。DLBCLの12例では、CR:9、PR/SD:3であった。GCB (germinal B-cell like)タイプの5例ではCRは3例であったが、non-GCBの5例では全例がCRとなった。CR後の再発はnon-GCBの2例に認められた。これらの結果から、cell of originは、化学療法抵抗性のDLBCLに対する放射線治療の治療用効果の予測に有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法抵抗性のB細胞性リンパ腫の放射線感受性について、その生物学的背景との関連性に言及した報告は乏しかった。今回の研究成果から、びまん性大細胞性B細胞リンパ腫(DLBCL)のcell of originが、化学療法抵抗性DLBCLの放射線治療効果の予測因子になることが示唆された。本研究の成果が、DLBCLの分子病理学的背景や遺伝子異常と放射線感受性の関係に関する研究を進展させる契機となることを期待する。
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