研究課題/領域番号 |
19K08225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
野澤 麻枝 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任助教 (90802786)
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研究分担者 |
兵藤 文紀 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授 (10380693)
松尾 政之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40377669)
田中 秀和 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30509782)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | レドックス / 乳癌 / DNP / レドックス代謝 / イメージング / MRI / 超偏極 |
研究開始時の研究の概要 |
乳がんの死亡率は年々増加傾向にあり、遺伝子技術の進化にともない薬剤耐性を示すホルモン受容体とHER2受容体をもたないトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の存在が明らかとなり新たな診断と治療法の開発が急務である。本研究は超偏極MRI(DNP-MRI)法で乳がんのレドックス代謝を非侵襲的に解析し、レドックス代謝に基づく乳がん診断法を確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
生体内のレドックス反応は生体内で繰り広げられる電子移動、すなわち酸化還元反応を示し、腫瘍の異常なレドックス状態が抗がん剤や放射線治療において抵抗性を示す原因となる知られている。本研究では、乳癌腫瘍モデルマウスを用いてレドックスプローブ/DNP-MRI法による腫瘍のレドックスイメージングに関する基礎研究を実施した。いくつかの乳癌細胞では、腫瘍内のネクローシスおよび血管の脆弱性に伴う、プローブ分布不全が観測された。一方自然発症乳癌モデルマウスにおいては、プローブが速やかに腫瘍全体に分布し明瞭なレドックス画像を与えることが明らかとなった。今後本技術による腫瘍の早期診断への展開が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、乳がんにおける創薬では、薬効評価までの時間短縮に伴う創薬過程の加速化とランニングコストの軽減、実臨床においては、早期の治療効果の予測による患者のQOLの向上が見込まれる
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