研究課題/領域番号 |
19K08228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鷺山 幸二 九州大学, 大学病院, 助教 (20755243)
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研究分担者 |
山崎 誘三 九州大学, 大学病院, 助教 (00643347)
神谷 武志 九州大学, 大学病院, 講師 (20419534)
松浦 由布子 九州大学, 大学病院, 医員 (40825345)
筒井 聡一郎 九州大学, 大学病院, 医員 (50825346)
藪内 英剛 九州大学, 医学研究院, 教授 (70380623)
中山 智博 九州大学, 医学研究院, 講師 (70419571)
樋田 知之 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (40848644)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | PET/MR / 頭頚部悪性腫瘍 / 拡散強調像 / FDG-PET / Amide proton transfer / テクスチャー解析 / 悪性度評価 / 治療効果判定 / Amide Proton Transfer |
研究開始時の研究の概要 |
頭頚部がんの治療方針の決定には画像を用いた検査が不可欠だが、従来のCTやMRIといった検査は解剖学的情報しか得られず、がんの性質の正確な評価や治療効果の判定がしばしば困難であった。 近年開発されたPET/MR装置はFDG-PETによる糖の代謝情報とMRによる詳細な解剖学的情報および様々な機能画像を同時に取得可能な新しいマルチ分子イメージング装置である。 本研究ではPET/MR装置による複数の代謝・機能画像を組み合わせたマルチパラメトリックイメージング手法を確立し、頭頚部がんの悪性度評価および治療効果の判定や予測に応用することを目指す。
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研究実績の概要 |
頭頚部悪性腫瘍の治療方針決定には画像診断が不可欠であるが、従来の解剖学的情報を主体とした手法では正確な評価は困難であった。PET/MRハイブリッド装置はFDG-PETによる糖代謝情報とMRによる詳細な解剖学的情報および様々な機能画像を同時に取得可能な新しいマルチ分子イメージング装置である。 本研究では、従来の手法では不可能であった腫瘍内部の様々な代謝や機能画像をfusionさせて画素単位で直接比較を行い、頭頚部腫瘍の悪性度診断や治療効果の予測および判定に用いるための手法の確立とその応用を目的とする。 当初計画していた具体的な研究項目は、①MR機能画像の開発と最適化、②腫瘍内部の画素単位でマルチパラメトリック解析の開発、③治療効果判定・予測方法の確立、の3つである。 本年度は前年度に引き続き、新たな代謝イメージングとして注目されているアミドプロトン強調像(APT強調像)と拡散強調像(DWI)、およびFDG-PETとの組み合わせによる頭蓋内腫瘍の悪性度評価および予後の比較を行った。 コロナ感染症の影響で画像データの収集が遅延していたが、本年度は予定通りのデータ収集と解析が終了し、preliminary resultを国際磁気共鳴医学会(ISMRM)にて口演発表を行った。 次年度は1年期限を延長し、結果のまとめと学会発表、論文執筆を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
PET撮像法およびMRシークエンスの最適化、腫瘍の内部性状や不均一を評価するためのマルチパラメトリック解析法の開発はいずれも順調に進行しており、これらはほぼ予定通りの進捗である。 一方、少数のボランティアおよび患者を用いた撮影は新型コロナウイルス感染の長期化に伴う外部者の立ち入り制限などの理由で遅延していたが、過去の画像データを加えることなどによって概ね予定通りの進捗まで回復したと考える。
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今後の研究の推進方策 |
画像データ、臨床データの収集は完了し、結果もpreliminary resultとして学会発表を行った。 学会発表や科内での議論で指摘された点を再度検討し、最終的な解析と結果の発表、論文執筆を進める。
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