研究課題/領域番号 |
19K08250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
齊藤 明子 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50615276)
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研究分担者 |
加藤 太一 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (20422777)
佐藤 義朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30435862)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 肺高血圧 / 新生児 / 小児 / 幹細胞 / 肺高血圧症 / 細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
新生児/小児の肺高血圧症(PAH)は、予後不良で難治の疾患である。 PAHに伴う心拍出量低下や右心不全は患者のQOLを著しく低下させ、死亡率は依然として高い。 現状では複数の薬剤を併用投与するが、その効果には限界があり、PAHの患者に見られる広範な微小血管床の喪失には無効である。 PAHの新たな治療方策のひとつとして、再生/細胞療法が挙げられる。 本研究では、A細胞がPAHにおいて有効であることを示し、新規治療につなげるための基礎研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、新生児/小児の肺高血圧症(PAH)に対する新規治療法開発のための基礎的研究を行うことである。 まず、肺高血圧(PH)単独の小児モデルの確立を行った。具体的には、Sugen 5416(VEGF 拮抗薬)を生後14日目のSDラットに皮下注射し、その後、低気圧環境下で飼育することで作製した。次に、新生児がPHを来す原因としてもっとも多い慢性肺疾患(CLD)に伴うPHモデルを作製した。具体的には、生後早期のラットを80%高酸素インキュベーターに収容することにより作製した。 また、作製したモデルに対して、それぞれ、ヒト脱落乳歯歯髄由来幹細胞、Muse細胞を投与し治療効果を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児/小児の肺高血圧症(PAH)は、右心不全につながり生命を脅かす重要な疾患である。現行のプロスタグランジン製剤、エンドセリン拮抗剤、ホスホジエステラーゼ5阻害薬などによる治療で一定の効果を認めるが、依然として死亡率は高い。本研究では、PAHに対する充分な治療手段を確立するために、再生医療/幹細胞療法に注目した。充分な治療法がないPAHに対して新規治療法を開発のための基礎研究を行った本研究結果は、小児、新生児医療の発展に貢献するものと考えられる。
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