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骨髄間葉系幹細胞移植を用いた難治性てんかんに対する新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08256
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

福村 忍  札幌医科大学, 医学部, 講師 (30718341)

研究分担者 佐々木 祐典  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
本望 修  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
寺田 光次郎  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (80843531)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードてんかん / 再生医療 / 幹細胞 / 細胞治療 / 骨髄間葉系幹細胞
研究開始時の研究の概要

我々は既に、けいれん重積後にてんかんを生じる動物モデルに対して、けいれん重積後早期に骨髄幹細胞 (mesenchymal stem cell: MSC)を経静脈的に移植することにより、てんかん発症を予防できることを明らかにした。本研究では、この成果をさらに発展させ、より臨床に近い既に完成された慢性期のてんかんに対するMSCの有効性を検証する。①けいれん重積後にてんかんを発症したモデル動物の慢性期、②遺伝てんかんモデル動物の慢性期、にMSCを経静脈的に移植することで、MSCのてんかんの治療効果、認知機能への改善効果の検討、および形成されたてんかん回路を正常化するメカニズムを解明する。

研究成果の概要

本研究では、既にてんかんをきたした慢性期けいれん重積動物モデルに対して、骨髄間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell: MSC)治療を行うことで、てんかんの抑制効果を有するかを検討した。リチウム-ピロカルピンによるけいれん重積後にてんかんを発症したラットに対して、けいれん重積後60日目に、MSCもしくはvehicle(DMEMのみ、細胞なし)を経静脈的に投与した。MSC投与群はvehicle投与群に比べ、てんかん発作減少効果およびガンマ帯域の減少効果を認めた。MSCは、けいれん重積後の慢性期のてんかんに対し、けいれん数および脳波上の興奮性を軽減させるに有効であると考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の抗てんかん薬は、けいれん発作は抑えるが、形成された異常神経回路(てんかん回路)を正常化する治療法ではないため、治療の長期化や認知機能への影響が問題となっており、より根本的で有効な治療法が望まれている。我々はすでに、けいれん重積後の急性期に骨髄間葉系幹細胞を移植により、てんかん発症予防効果および認知機能低下予防効果を示した。さらに本研究によりけいれん重積後の慢性期に骨髄間葉系幹細胞を移植により、てんかん発作の減少および脳波改善効果を示した。新たなてんかん治療薬候補となるだけでなく、今後てんかん回路を改善させるメカニズムを明らかにすることで、新たな創薬ターゲットにつながる成果である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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