研究課題
基盤研究(C)
小児の肺動脈性肺高血圧症は非常に難治な疾患であり、右室機能はその生命予後に大きく関わるが右心不全に対する治療方法は未だ確立されていない。右室収縮不全の発症前段階には拡張不全が認められるが、その病態と進行の詳細も解明されていない。本研究では、右室圧・心筋壁の運動力学と心筋病理・機能を統合することで、右室拡張障害の早期診断と経時的変化の診断および治療効果判定への応用・開発を目的とした。
右室圧波形をプレッシャワイヤーを用いて計測・記録し、右室の等容性拡張期から拡張早期における右室圧降下波形を減衰振動の運動方程式にあてはめ、弛緩(relaxation)、心室の硬さ(stiffness)を評価した。心筋組織病理学的所見・分子生物学的特徴との合致性を検討した。減衰振動の運動方程式に適用した右室心筋のstiffnessやrelaxationの指標は病理学的所見を示す所見を示した。右室心筋の病理組織学的異常の重症度は右室圧波形から推定可能と考えられた。運動力学と心筋病理・機能を統合することで詳細な右室機能の予後評価が可能であることが示唆された。
本研究は、右室圧・心筋壁の運動力学と心筋病理・機能を統合することで、右室拡張障害の早期診断と経時的変化の早期診断と経時的変化の診断および治療効果判定への応用・開発を目的とした。右室の等容性拡張期から拡張期における右室圧降下波形を減衰振動の運動方程式にあてはめ、弛緩(relaxation)、心室の硬さ(stiffness)を評価した。次に、心筋組織病理学的所見・分子生物学的特徴との合致性を検討した。まず、右室圧 P(t)を減衰振動の運動方程式に適用した右室心筋のstiffnessやrelaxationの指標は病理学的所見や分子生物学的検討との合致性や関連性が示唆された。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 14件、 オープンアクセス 11件) 学会発表 (21件) (うち招待講演 3件)
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