研究課題/領域番号 |
19K08284
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
荻原 郁夫 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30373286)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | てんかん / 電位依存性ナトリウムチャネル / タンパク質複合体 / タンパク複合体 / 自閉症 |
研究開始時の研究の概要 |
難治てんかんと発達障害が特徴のDravet症候群の主因は電位依存性ナトリウムチャネルα1(SCN1A)遺伝子の変異である。ナトリウムチャネルα1の機能不全は抑制性神経細胞の出力を減弱させて脳の興奮性を高めて発作を発現させる。申請者は、α1と複合体を形成する複数のタンパクを同定し、このα1複合体の機能と役割を解明し、さらに、複合体形成制御機構を基盤に抑制性出力増強につながる治療戦略を見出す。もし新しい治療方策が見出されれば、治療開発を発展させる成果になる。
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研究成果の概要 |
ドラベ症候群は頻回するけいれん発作と発達遅滞を特徴とする乳児期発症のてんかんです。この疾患の原因は神経活動に関わる電位依存性ナトリウムチャネルα1の機能低下です。本研究は、α1と複合体を形成するタンパク質について解析しました。そして、α1の細胞内ループに結合するタンパク質として線維芽細胞増殖因子相同因子とシナプス関連タンパク質を見出しました。線維芽細胞増殖因子相同因子はα1の活性を変化させませんでしたが、これらタンパク質が細胞内ループを介してα1機能を調節する可能性が示唆されます。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドラベ症候群は重篤な乳児期発症のてんかんです。新しい治療薬の開発が求められていて、その一つとして、電位依存性ナトリウムチャネルα1を標的する分子戦略を挙げることができます。本研究は、α1と相互作用するタンパク質として、線維芽細胞増殖因子相同因子とシナプス関連タンパク質を見出しました。そして、本研究はα1内にタンパク質間相互作用領域を同定しました。この領域はα1機能を調節できるドラベ症候群治療開発の標的となりうると期待されます。
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