研究課題/領域番号 |
19K08296
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
川本 典生 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (50397337)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アレルゲン / ペプチド / 抗原提示 / エピトープ / 食物アレルゲン |
研究開始時の研究の概要 |
研究者らは、IgEの反応性を低減させつつも、T細胞の反応性を残す条件で最適化した、牛乳蛋白質の加水分解食品(抗原改変食品)の開発を行ってきており、これによる経口免疫療法は、高い安全性と有効性を認めた。これを食品として開発してきたために、早期の臨床応用が可能となったが、さらに食品を超えてアレルギーワクチンの開発を視野に入れた、IgEの結合部位(IgEエピトープ)とT細胞の結合部位(T細胞エピトープ)についての検討が必要である。抗原提示細胞が提示しているペプチド自体を網羅的に検出することにより、エピトープ解析を行う手法を確立し、抗原提示メカニズムを解明して、アレルギーワクチンの開発につなげたい。
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研究成果の概要 |
アレルギー疾患の抗原提示メカニズムを解明するために、抗原提示細胞から提示されるアレルゲンペプチドを検出するリガンドーム解析を試みた。単球系白血病細胞株THP-1細胞より分化誘導した樹状細胞、および、末梢血の単球由来樹状細胞をアレルゲンで刺激し、抗HLA-DR抗体を用いて共免疫沈降でMHC class II分子を取得し、抗原提示されてたペプチドをLC/MS解析で検出した。結果として、条件によりTHP-1より誘導した樹状細胞や末梢血の単球由来樹状細胞から、複数のペプチドの配列が検出され、アレルゲン由来のペプチドである可能性が考えられた。今後、得られている配列の信頼性について更なる確認を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究において、抗原提示細胞が抗原提示する場合に提示されるペプチドを直接検出する事を試みた。抗原提示細胞をアレルゲンで刺激したところ、様々なペプチドが検出された。得られたデータの信頼性などにはまだ課題があるものの、アレルギー疾患の中でLigandome解析を行う方法の基礎的な部分について様々な知見を得た。今後さらに方法を改良して、微量のサンプルの中からアレルゲンペプチドを検出する方法を確立する事で、今後抗原提示のメカニズムがさらに解明されるものと考えている。
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