研究課題/領域番号 |
19K08310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所) |
研究代表者 |
川村 眞智子 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 臨床検査科, 科長 (80450592)
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研究分担者 |
金子 安比古 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 臨床腫瘍研究所, その他 (50373387)
小林 泰文 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 血液内科, 副病院長 (50455375)
春田 雅之 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 臨床腫瘍研究所, 研究員 (80392190)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 白血病 / クロモスリプシス / 思春期・若年成人世代 / 微小核 / SNPアレイ / 次世代シークエンス / 複雑核型染色体異常 / AYA世代 / SNP アレイ / double minutes / PNA-FISH / double minute / 思春期・若年成人 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでがんは、遺伝子変異が多段階に蓄積して発症すると知られてきた.クロモスリプシスは、1つもしくは少数の染色体が、数十から数千箇所で粉砕されて一度に遺伝子がばらばらになり再編成されることによっておこる新たな発がん機構である.クロモスリプシスが関わるがんは難治であり,発症機序は未だ不明である.全ゲノムシークエンス(WGS)でクロモスリプシスを検出し,クロモスリプシス関連白血病の細胞形態,染色体,遺伝子レベルでの特徴を明らかにするとともに,WGSによらない同白血病のスクリーニング法を開発する.さらに発症機序を解明し治療ターゲットを探索し,難治性白血病治療の手がかりをつかみたい.
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研究成果の概要 |
がんは遺伝子変異の蓄積で発症するとされてきたが、クロモスリプシスは一度に1~数本の染色体に粉砕と再編成が起きる新しい発がん機構である。クロモスリプシスが白血病に関わる頻度は低いが予後は極めて不良である。遺伝的素因のある若年成人急性骨髄性白血病と、小児期に急性白血病に対する化学療法と放射線療法後に発症した治療関連性急性骨髄性白血病に、クロモスリプシスを見出した。両者で白血病細胞に、細胞質内微小核とTP53遺伝子変異を認め、前者はdouble minutes染色体内にMYC遺伝子増幅、後者は複雑核型染色体とNUP98::SETBP1融合遺伝子を検出した。診断と治療標的として役立つと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんは遺伝子変異の蓄積で発症するとされてきたが、クロモスリプシスは一度に1~数本の染色体(遺伝子)に粉砕と再編成が起きる新しい発がん機構である。クロモスリプシスが白血病に関わる頻度は低いが、予後は極めて不良である。遺伝的に素因のある若年成人の急性骨髄性白血病と、小児期に発症した白血病に対する化学療法と放射線療法後に発症した治療関連性急性骨髄性白血病に、クロモスリプシスを見出した。思春期・若年成人では、遺伝的背景のある人、小児期に放射線治療を受けた場合にはクロモスリプシスのリスクがある。顕微鏡所見が診断に重要であり、特徴的な遺伝子変異や、融合遺伝子は、治療標的として役立つ可能性がある。
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