研究課題/領域番号 |
19K08315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大田 千晴 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00733106)
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研究分担者 |
山田 充啓 東北大学, 大学病院, 講師 (00396483)
埴田 卓志 東北大学, 大学病院, 講師 (30400360)
菊池 敦生 東北大学, 大学病院, 助教 (30447156)
小山 涼子 (齋藤涼子 / 齊藤 涼子) 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30733349)
大田 英揮 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (40586905)
木村 正人 東北大学, 大学病院, 助教 (80646894)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 未熟児慢性肺疾患 / 肺高血圧症 / 肺胞上皮細胞 / 肺発生 / 肺volumetry / 肺高血圧 / 肺ボリュメトリ / 気腫 / 線維化 / 肺発達 / 慢性肺疾患 / 肺胞上皮幹細胞 / サーファクタント / 早産低出生体重児 / 間質性肺炎 / 肺血管拡張薬 / 抗線維化薬 / 肺血管内皮細胞 / 肺胞傷害 |
研究開始時の研究の概要 |
周産期医療の発達に伴い,超低出生体重児の救命率は上昇している一方,少ない週数で 出生した児は気管支肺異形成症(BPD)を発症しやすく,20%程度に肺高血圧(PH)を合併する.このようなBPD-PH症例では呼吸不全と右心不全を合併し,PHを伴わない症例に比して生命予後が悪いが,発症メカニズムは解明されておらず,確立された治療法はない. 本研究ではBPD-PHの発症メカニズムを肺胞構成細胞レベルで解明し,薬物による治療介入の可能性を検討する.所属機関に保存してあるヒト胎児/新生児肺組織を用いた免疫染色・RNAseq,マウス肺胞構成細胞を用いたスフェロイドアッセイ,マウスBPD-PHモデルを構築する.
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研究成果の概要 |
未熟児慢性肺疾患に伴う肺高血圧症(BPD-PH)の発症メカニズムを明らかにすることを目的とした.BPD-PH患者肺(移植ドナー肺)を用いて,肺胞上皮細胞マーカー,血管内皮細胞マーカーによる免疫染色を行い,BPD-PH患者肺における分布について検討した.肺血管拡張薬を用いて治療してきたBPD-PH患者の10年間のCT所見を解析し,解析ソフトを用いてVolumetryを行い,その結果を症例と合わせて論文報告した.市販の単離肺胞上皮細胞と肺線維芽細胞を用い,マトリゲル上に播種し,種々の成長因子を添加した条件で,肺胞様のorganoid/spheroid形成実験を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界で初のBPD-PH小児移植肺の検討から,肺発生段階の途上で出生した児の肺の状態が明らかになったことによって,出生週数が年々早くなっている超低出生体重児の治療法について再考する契機となる.また,小児肺CTを用いたvolumetryはまだ一般的ではなかったが,本研究でvolumetryをindexとして算出したことにより,今後の肺発達段階の評価法の一つとなる可能性がある.さらに,本研究によって,未熟児慢性肺疾患に伴う肺高血圧症の治療法開発が進展する可能性がある.
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