研究課題/領域番号 |
19K08323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
長谷川 俊史 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90314806)
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研究分担者 |
高橋 一雅 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50526895)
安戸 裕貴 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70422285)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 川崎病 / 免疫グロブリン大量静注療法 / 冠動脈病変 / 免疫担当細胞 / サイトカイン / グロブリン大量静注療法 / 高用量ガンマグロブリン静注療法 |
研究開始時の研究の概要 |
川崎病の重篤な合併症は, 冠動脈病変である. IVIGは冠動脈病変を減少させるが,IVIG不応例の病態は不明で, 不応例に対する治療法は確立していない. 申請者らは近年患者数は増加傾向にあり, IVIG療法には不応例が存在し, その不応例は近年増加傾向にあることを明らかにした.しかしIVIG不応症例における追加治療に対する反応性の予測因子は見つかっていない. 本研究では川崎病患者の臨床症状, 検査結果, 検体に加えて培養細胞を用いることにより, IVIG不応の川崎病の病態を明らかにする.
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研究成果の概要 |
山口大学医学部附属病院および山口県内の関連病院から川崎病症例を集積し, 臨床症状, 一般血液検査データ, 免疫担当細胞, サイトカイン濃度などの解析を進め, IVIG反応群および不応群の比較検討を行った. これまでにIVIG不応川崎病の機序においてはT細胞、特にCD8陽性T細胞の関与の可能性を明らかにした. IVIG不応川崎病患児におけるシクロスポリンAあるいはインフリキシマブ投与前後における免疫担当細胞をフローサイトメトリーで解析した結果, シクロスポリンA投与前後において活性化CD4陽性細胞及び活性化CD8陽性細胞が減少していたが, インフリキシマブではいずれも増加していた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではIVIG不応川崎病患児におけるシクロスポリンAあるいはインフリキシマブ投与前後における免疫担当細胞をフローサイトメトリーで解析した結果, シクロスポリンA投与前後において活性化CD4陽性細胞及び活性化CD8陽性細胞が減少していたが, インフリキシマブではいずれも増加していた. IVIG不応KD症例においてCD4陽性T細胞, CD8陽性T細胞の活性化が見られるIVIG不応KD患者の場合はシクロスポリンAを選択することが提案できる可能性がある.
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