研究課題/領域番号 |
19K08324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岡野 正樹 熊本大学, 発生医学研究所, 准教授 (50360863)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | DNAメチル化 / エピジェネティクス / ES細胞 / Dnmt3a |
研究開始時の研究の概要 |
胎生期のエピジェネティック状態が成体期の生理機能に影響を及ぼすことが示唆されているが、その因果関係を明確に示した例は限られている。本研究はマウスを動物モデルとして用い、ゲノムDNAメチル化形成過程を制御するDNAメチル化酵素の機能を、胎生期特異的に欠損もしくは回復させることによって、胎生期におけるエピジェネティクス形成が成体の生理機能に与える影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本課題では、胎生期におけるゲノムDNAの化学修飾変化が、出生後の健康や生理機能にどのような長期的影響を及ぼすか明らかにすることを目指し、DNA化学修飾を調節する重要な酵素Dnmt3aに着目し、その機能を人為的に操作できる系を開発した。マウスES細胞を用いてDnmt3a遺伝子を改変し、その機能が停止した状態(OFF)から正常状態(ON)に回復できる新規のDnmt3a遺伝子アリルを作り出し、細胞実験系で動作することを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題で作製したDnmt3a遺伝子アリル(Dnmt3a-floxSTOP)は、胎生期におけるエピジェネティック状態変化の役割や長期的影響を明らかにするためのあらたなツールとなりうる。近年、胎生期・発達期といったライフステージの初期において経験する環境因子が、将来の健康と疾患のかかりやすさに影響を及ぼしうると考える学説が注目されている。本研究がそのしくみの基礎的理解に寄与することが期待される。
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