研究課題/領域番号 |
19K08327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
國本 浩之 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 助教 (80372853)
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研究分担者 |
中嶋 弘一 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特別研究員 (00227787)
濱崎 考史 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40619798)
井上 晃 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50109857)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 精子形成不全 / 選択的スプライシング / 精子形成 |
研究開始時の研究の概要 |
RNA-binding motif protein 10(RBM10:別名S1-1)は、選択的スプライシングに関与するRNA結合タンパクである。我々は予備実験から、RBM10欠損が不妊症の原因となる可能性を示唆する結果を得た。 本研究では、マウスを用いて、RBM10を臓器あるいは時間特異的に欠損させることでRBM10欠損が不妊症の原因となり得るかの検証およびその発症機序の解明を目的とする。
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研究実績の概要 |
マウスの発生・成長段階の種々の時期にRBM10欠損が可能となるよう、RBM10遺伝子をCreリコンビナーゼ標的配列loxP配列で挟んだRBM10 floxedマウスを作製した。このRBM10 floxedマウスとタモキシフェン投与によりCreリコンビナーゼを全身で活性化できるデリーターマウスを交配し、産仔を得た。発生段階でのRBM10欠損は胎生致死となることから、ヒトの小児に該当するマウスの発生後から性成熟前の種々の時期にRBM10欠損を誘導し、観察を行った。 その結果、離乳期(3週齢)の雄マウスに100mgタモキシフェン/kgを連続5日間投与し、性成熟期(8週齢)で精巣の重量と体重を測定したところ、タモキシフェン投与で全身でのRBM10欠損を誘導した雄マウスではコントロール群に比し、精巣重量の低下が認められた。このとき、腎臓など他の臓器ではほとんど変化が認められなかった。 そこで、全身でのRBM10欠損誘導雄マウスの精巣組織切片の解析を行った。その結果、精巣内にはセルトリ細胞、ライディッヒ細胞および精原細胞が認められるにもかかわらず、精子分化が途中で停止していることが明らかとなった。 また、3週齢で全身でのRBM10欠損を誘導した雄マウスを長期飼育(88-91週齢)後に解剖し各組織の異常を調べたが、精巣重量の低下以外、大きな変化は認められなかった。 次に、8週齢のコントロールマウスと全身でRBM10欠損を誘導した雄マウスの精巣からRNAを回収しRNA-Seq解析から両者で発現量に差がある遺伝子を求めた。その結果、ある一群の遺伝子に変動があることを見出した。現在、見出した遺伝子群の発現変動をqPCRで確認中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
RBM10欠損で精子形成に関わる遺伝子の発現が変動することを捉えることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
RBM10が精子形成に関わる遺伝子の発現をどの様に制御するのかを明らかにするため、選択的スプライシング、mRNA安定性などを中心に解析を進める。
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