研究課題/領域番号 |
19K08338
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 (2021-2023) 弘前大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
渡邊 祥二郎 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (80597196)
|
研究分担者 |
田中 完 弘前大学, 教育学部, 教授 (50271820)
今泉 忠淳 弘前大学, 医学研究科, 教授 (90232602)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 小児特発性ネフローゼ症候群 / SMPDL3b / ポドサイト / リツキシマブ / TLR3 / Raftlin / 脂質ラフト / 細胞骨格 / 自然免疫 / Toll like receptor 3 / ネフローゼ症候群 / IL6 |
研究開始時の研究の概要 |
小児ネフローゼ症候群の病因は未だ不明である。リツキシマブが腎糸球体上皮細胞(podocyte)上のsphingomyelin phosphodiesterase acid-like 3b (SMPDL-3b)に直接結合し抗尿蛋白効果を示すとの報告があるが、ネフローゼ症候群における SMPDL-3bの役割は不明である。本研究ではヒト培養 podocyteにおける SMPDL-3bの細胞骨格制御における役割、自然免疫系制御における役割、脂質ラフトを介するシグナル伝達における役割を検討し、病態解明とそれに基づく新たな治療法開発を目的とする。
|
研究実績の概要 |
当科実験室にて培養podocyteの保存を行なっている。当科に異動後、実験に供するための患者血清、尿、腎生検検体などを継続して集積している。また日本小児腎臓病学会、日本腎臓学会などに積極的に参加し、他施設の研究者とdiscussionを行い学術的な検討を重ねている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年4月に弘前大学小児科より愛媛大学小児科に異動後、腎臓グループのラボ立ち上げに時間を要していること。また当科腎臓グループでは代表研究者一人で臨床業務(外来、病棟)を行っており、腎臓だけでなくクローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、クリオピリン関連周期熱症候群などの自己炎症疾患、全身性エリテマトーデスなどの膠原病についても大学病院として県内の重症患者に対応しているため、研究業務へ割ける時間が極端に減ったため、実験継続に時間を要している。しかし、貴重な臨床検体の集積は進み、継続の準備は整いつつある。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は腎生検検体におけるSMPDL3bの発現を、ネフローゼ以外の患者においても解析し、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患における意義と対比させる予定である。またpodocyteにも内在するインフラマソーム(NLRP3)とSMPDL3bとの関連を示唆する報告などSMPDL3bに関する新しい知見がでてきており、今後特にNLRP3を介するpodocyteの自然免疫機構、IL1βやIL18分泌能とSMPDL3bとの関連を愛媛大学の基礎講座と協力して解析を進めるべく準備中である。
|