研究課題/領域番号 |
19K08360
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構長良医療センター(臨床研究部) |
研究代表者 |
舩戸 道徳 独立行政法人国立病院機構長良医療センター(臨床研究部), 長良医療センター臨床研究部, 再生医療研究室長/療養診療部長 (30420350)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 疾患モデル / iPS細胞 / 薬剤反応性 / 治療薬開発 / 創薬 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまでに、脊髄性筋萎縮症(SMA)の患者から疾患特異的人工多能性幹細胞(iPS細胞)を樹立し、その患者iPS細胞由来の神経細胞を用いて、試験管内でその病態を模倣し、各種薬剤の効果を確認することに成功した。さらに、背景の異なる多数のSMA患者のiPS細胞を樹立するとともに、ルフィナミドやラモトリギンがⅡ型やⅢ型、ビガバトリン塩酸塩がⅠ型の患者のSMN遺伝子の発現を上昇させることも見出した。本研究では、これらの研究成果をさらに発展させて、遺伝的背景や臨床的背景の異なる多数のSMA患者のiPS細胞由来の神経細胞を用いて、薬剤応答性の個人差の要因を解明する。
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研究成果の概要 |
脊髄性筋萎縮症(SMA)は、現在までのところ有効な治療法の開発までには至っていない。本研究では、遺伝的背景の異なる多数のSMA患者の疾患特異的iPS細胞由来の神経細胞を用いて複数の試験管内疾患モデルを構築し、SMAの標準的な治療法を開発することを目的とする。現在までに、遺伝的背景の異なる計19名のSMA患者から線維芽細胞を作製し、さらには患者iPS細胞の樹立を行った。また、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン類似薬(TRH)、フリーラジカルスカベンジャー(エダラボン)、ドコサヘキサエン酸、γ-セクレターゼ阻害剤、ルフィナミドなどの治療効果を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SMAは難治性の希少疾患ではあるが、背景にひそむ病態は多種多様である。本研究によって、薬剤の応答性の個人差が解明されれば、希少疾患におけるテーラーメイド医療へのさらなる道筋を提示することになる。
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