研究課題/領域番号 |
19K08370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
正木 勉 香川大学, 医学部, 教授 (30335848)
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研究分担者 |
小原 英幹 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10612476)
岩間 久和 香川大学, 医学部, 准教授 (20398035)
坂本 鉄平 香川大学, 医学部, 協力研究員 (30769328)
仁木 敏朗 香川大学, 医学部, 助教 (40558508)
藤田 浩二 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50749421)
田所 智子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50813177)
森下 朝洋 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60423430)
野村 貴子 香川大学, 医学部, 協力研究員 (70645415)
米山 弘人 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80294750)
大浦 杏子 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (80834639)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | micro RNA / 転移性肝癌 / microRNA / ガレクチン-9 / エクソソーム / 肝細胞癌 / 胆管細胞癌 / Galectin-9 microRNA / Galectin-9 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究において、我々が見出した新しい生理活性物質ガレクチン-9(Gal-9)が、種々の消化器癌に対して、抗腫瘍効果があることを示し、その機構としてGal-9が腫瘍細胞内・組織内のmicroRNAを変化させることにより、抗癌作用を有することを証明してきた。本研究の目的は、Gal-9の転移性肝癌に対する抗腫瘍効果の証明と、腫瘍内のmicroRNAだけではなく、癌細胞からの放出されたエクソソーム(細胞外分泌小胞器官)内のmicroRNAにも変化を及ぼし、そのmicroRNA分子もまた、抗腫瘍活性を持つ可能性について検討をする。つまり、Gal-9が新たな癌抑制機構のエクソソームを標的とした治療戦略に成り得る可能性についての基礎研究を行うことである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、Gal-9の転移性肝癌に対する抗腫瘍効果の証明と、腫瘍内のmicroRNAの変化について解析し、Gal-9が転移性肝癌の治療戦略に成り得る可能性についての基礎研究を行うことである。大腸癌由来の転移性肝癌細胞株OCUC-LM1のGal-9の投与により抗腫瘍効果をもたらすかどうかをin vitro , in vivo,の系で証明した。また、転移性肝癌細胞株OCUC-LM1におけるGal -9のin vitroの腫瘍抑制効果に関連するmcroRNAをアレイチップを用いて見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移性肝癌の医療は、末期がんであり、その治療は、困難を極めている。最近、免疫チェックポイント阻害剤、PD-1, PDL1 抗体が、このような進行肝癌に使用されている。本研究において、Gal-9も免疫調節分子であり、基礎研究で転移性肝癌細胞株において、癌細胞増殖抑制効果が見られた. これは、新たな免疫調節分子であるGal-9が、転移性肝癌の治療薬になる可能性を秘めている。あらゆる癌の終末期である転移性肝癌の治療薬になる可能性があるので、きわめて、癌患者にとって大きな福音である.
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