研究課題/領域番号 |
19K08373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
前田 愼 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40415956)
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研究分担者 |
須江 聡一郎 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00738619)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | エピゲノム / 初期化因子 / マウスモデル / 胃がん / リプログラミング / 胃癌 / 動物モデル |
研究開始時の研究の概要 |
胃発癌はHelicobacterの長期感染を介し、ゲノム異常に加え、エピゲノム修飾による遺伝子発現変化が重要であることが明らかにされつつある。胃癌のゲノム異常を基盤とした動物モデルの開発は近年進展してきたが、一方でエピゲノム修飾を基盤とした胃発癌モデルは作成されていない。本研究では、まずエピゲノム変化に基づく胃癌マウスモデルの構築をする。次に胃オルガノイドを用いたエピゲノム変化に基づく発癌機構の解析を腫瘍オルガノイドの作成と細胞レベルにおける網羅的解析により行う。
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研究成果の概要 |
胃発癌を考える上で、エピゲノム修飾による遺伝子発現変化が重要である。 本研究では、エピゲノム変化に基づく胃癌マウスモデルの構築についてリプログラミングマウスを用いたマウスの作成を行った。初期化因子(OSKM:Oct3/4, Sox2, Klf4, c-Myc)を胃特異的プロモータマウスであるSox2-cre, Foxa3-creを用いて発現させた。その結果として、初期化因子の発現では腫瘍の発生はなかった。慢性炎症では多くの初期化因子の発現が観察されるが、直接的な発癌に及ぼす可能性は否定的であった。また、がん抑制遺伝子であるTP53の欠損を追加しても腫瘍発生は観察されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性炎症で起こるエピゲノム変化と発癌との関連性を解析するためにマウスモデルの作成を試みたが、作成に至らなかった。発癌遺伝子変異の追加により、胃癌モデル作成を行う必要がある。
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