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大腸がんにおけるグルコース輸送体の機能解析と治療標的として有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K08375
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

久保田 英嗣  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (30405188)

研究分担者 八木 崇志  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00781840)
片岡 洋望  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381785)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード大腸癌 / グルコース輸送体 / SGLT2阻害剤 / 大腸がん / SGLT-2 / がん代謝 / グルコース輸送隊
研究開始時の研究の概要

本研究では大腸がんを対象とし、1)2種類のグルコース輸送体、GULTとSGLTの発現メカニズムや相互作用、2)グルコース輸送体の大腸がんの増殖・進展制御メカニズム、3)グルコース輸送体のがん代謝への作用、4)グルコース輸送体のがん微小環境への作用について、分子生物学的手法を用いて解析する。

研究成果の概要

本研究では、大腸がんにおけるグルコース輸送体の発現・機能について解析した。大腸がん細胞株HCT116、SW480にはグルコース輸送体、SGLT2が発現し、これらの阻害により細胞増殖が抑制された。細胞実験による検証では、SGLT2は糖取り込み作用だけではなく、細胞エネルギーの恒常性維持の制御因子、AMPKの活性化を介して細胞増殖に関与していることが示された。大腸がん細胞株マウス移植モデルにおいても同様の結果が確認された。さらに、メタボローム解析ではSGLT2阻害によるシスチンの低下、酸化型グルタチオンの増加が確認され、SGLT2による細胞内代謝制御の解明の手がかりとなる結果が得られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では大腸がん細胞におけるグルコース輸送体、なかでもSGLT2の機能について細胞内代謝制御機能の観点から検証した。SGLT2阻害は大腸がんの増殖を抑制すること、また、その作用メカニズムとしては、糖の取り込み抑制だけではなく、AMPKの制御が関与していることを明らかとした。これは、細胞内代謝を外的にコントロールすることによる大腸がん治療の有効性を示す結果で、新規薬剤の開発につながるものと考えられる。また、すでに上市されているSGLT2阻害剤の大腸がん予防、治療へのドラッグリポジショニングの可能性を示すものと考えられる。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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