研究課題/領域番号 |
19K08380
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
久松 理一 杏林大学, 医学部, 教授 (60255437)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 5-アミノサリチル酸 / 腸管微生物叢 / 抗炎症作用 / 腸内細菌叢 / 腸管免疫 / 経時的変化 / 雌雄差 / 腸内微生物叢 / メタゲノム解析 / 5-アミノサリチル酸製剤 |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患の患者数は世界的に増加しており、安全、有効かつ経済的な治療法の開発はきわめて重要な医学的、社会的課題である。現在広く使用されている薬剤でも炎症抑制のメカニズムが明らかではないものがある。一方で、腸内微生物叢が本疾患の発症に関与していることが示唆されている。本研究では、炎症性腸疾患治療薬が腸内細菌叢に与える影響を解析し、腸内細菌叢をターゲットとする新たな治療の開発につなげることを目指す。
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研究成果の概要 |
5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA)は、炎症性腸疾患(IBD)治療薬として広く用いられている。しかし5-ASA製剤の作用機序は明らかではない部分も多い。本研究では、SPF環境飼育下マウスおよび無菌マウスを用いた16S rRNA amplicon sequencingによる細菌構成解析や宿主の腸管粘膜における免疫学的解析を行い、5-ASA投与により腸管微生物叢が変化し宿主の腸管免疫・防御機構に影響を与えることを明らかにし、5-ASAの抗炎症作用機序の1つである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
5-アミノサリチル酸製剤(5-ASA)は、比較的安価であり、その忍容性と有効性が長期的に実証されている炎症性腸疾患(IBD)治療薬である。IBD患者数は増加傾向にあり、5-ASA製剤の抗炎症機序を明らかにすることは、医学的のみならず医療経済に貢献する新たな治療選択肢の開発につながる可能性がある。本研究成果は、5-ASAの腸管微生物叢を介する作用機序の解明、IBD治療に用いるプロバイオティクスの探索につながるものと考えられる。
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