研究課題
基盤研究(C)
本邦の大腸癌罹患者数は過去50年で急増し、その予防法・新規化学療法が求められている。隣りあった大腸上皮細胞はタイトジャンクションにより互いに結合しているが、癌化に伴ってタイトジャンクション関連タンパクの発現は変化し、癌細胞の転移や細胞増殖、癌微小環境の形成に関与することが示唆されてきた。本研究は、大腸癌発症におけるタイトジャンクションの役割を明らかにすることで、大腸癌予防及び治療法の基盤を提供することを目指す。
申請者は、これまで着目してきた「タイトジャンクション制御が腸管炎症及び大腸腫瘍を抑制する」との概念や独自の知見を基盤として、食餌や腸内細菌などの腸管内容物が大腸腫瘍へ及ぼす影響を追求している。その結果、大腸上皮細胞株及び大腸腫瘍細胞株への各種アミノ酸の影響を網羅的にスクリーニングし、そのうちからin vivoでの検討を行い得た。今後多種多様な食餌成分へ検討範囲を広げることで大腸腫瘍制御の基盤形成に繋げることが出来ると期待される。
本邦における大腸癌罹患者数増加してきたが、食餌が大腸腫瘍に及ぼす機序の多くが不明であるため有効な予防法確立を困難にしている。本研究成果は大腸癌予防法の確立へ向けた基盤形成に寄与すると期待できる。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 5件、 オープンアクセス 13件、 査読あり 12件) 学会発表 (27件) (うち国際学会 14件、 招待講演 2件) 産業財産権 (2件)
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