研究課題/領域番号 |
19K08391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
柳沢 龍 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 准教授 (80532043)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Pancreatic cancer / ネオアンチゲン / 膵臓癌 / 膵臓がん / 免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
膵臓癌は有効な治療法が乏しい極めて予後不良な疾患である。今後、膵臓癌に対して免疫療法が画期的な治療法となることが大変期待されているが、まだその手法は確立していない。本研究においては、患者個々のがん細胞に発生している遺伝子変異に基づいた腫瘍特異的変異抗原(ネオアンチゲン)を標的とした細胞傷害性T細胞の樹立を行う。さらに難治性膵臓癌に対して複数の免疫療法を組み合わせた複合的治療法の基礎について検証する。
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研究成果の概要 |
これまでの検討において、治療経過良好な膵臓癌症例の一部では末梢血中の細胞傷害性T細胞が膵臓癌由来細胞株に対して免疫学的応答を示している可能性のある結果が得られた。また、治療経過が良好であった症例においては特有のアレルゲンに対する感作も確認されており、これらが複合して臨床経過に影響している可能性も考えられた。これらの患者背景と臨床経過に及ぼす影響について詳細はまだ解析中であるものの、特定のアレルゲンに対する感作が抗腫瘍免疫の獲得に有利に作用している可能性があると考えられた。今後更にネオアンチゲンに由来した抗腫瘍免疫との関連性について引き続き検討していく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓癌は現時点ではまだ満足できる治療成績の得られていない疾患である。予後不良例のみならず治療経過が良好であった症例の病態を併せて解明してくことで、膵臓癌全体の治療成績が改善される可能性があると考えられる。
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