研究課題
基盤研究(C)
走査電子顕微鏡を用いて炎症性腸疾患における細菌、腸管上皮、免疫細胞の局在の異常、さらに通常~超拡大内視鏡を用いて、絨毛、腺管構造の異常、最終的に通常内視鏡で観察できる粘膜欠損などの形態異常をシームレスに観察すること、上皮粘液層内に存在する菌の上皮免疫学的な作用、炎症性腸疾患患者特有の電子顕微鏡所見において上皮に認められるmicro vesicle(MV)を解析することによって炎症性腸疾患の病態解明を行う。
走査電子顕微鏡は、近年小型化、低価格化がすすんでおり、簡便に電子顕微鏡観察が可能となっている。走査電子顕微鏡を用いて炎症性腸疾患における細菌、腸管上皮、免疫細胞の局在の異常、さらに通常~超拡大内視鏡を用いて、絨毛、腺管構造の異常を観察し、炎症性腸疾患の病態解明を行うことを目的とした。8例の健常者と潰瘍性大腸炎患者20例に対して、通常内視鏡観察を行い、生検を採取、走査電子顕微鏡による観察を行った。健常者と比較し、潰瘍性患者の走査電顕観察から、腺管の構造のみだれ、腺管の構造の違い(unit構造の大小不同(unit不整)、陰窩数のunitあたりの不一致(陰窩不整))を見出した。
走査電子顕微鏡という従来では大掛かりな観察法が、近年では小型化され簡便な観察となりつつある。今回、炎症性腸疾患患者の腸管上皮を電子顕微鏡と通常内視鏡、拡大内視鏡を用いて観察し、健常者と比較し、潰瘍性患者の走査電顕観察から、腺管の構造のみだれ、腺管の構造の違いを見出した。本研究により、炎症性腸疾患の病態解明の糸口を見出すことができた。
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