研究課題/領域番号 |
19K08420
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 義人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80647123)
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研究分担者 |
新崎 信一郎 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (60546860)
辻井 芳樹 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80795170)
飯島 英樹 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授 (90444520)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 癌微小環境 / 癌関連線維芽細胞 / オートファジー / 大腸癌 / 大腸癌微小環境 / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
癌微小環境は、線維芽細胞、血管細胞、間質細胞などより構成され、癌細胞の増殖・進展に寄与する状況を生み出している。癌関連線維芽細胞は、癌細胞によって教育された線維芽細胞であり、癌細胞とのクロストークによりお互いが活性化されると考えられている。本課題では、線維芽細胞の視点から癌微小環境を検討し、癌関連線維芽細胞を標的とした癌進展抑制を目的とする新規治療法を探索する。特に、癌細胞-線維芽細胞間相互作用におけるエクソソームの役割とオートファジーの意義について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、癌微小環境を構成する線維芽細胞の活性化機構を明らかにし、大腸癌進展抑制のため癌関連線維芽細胞を標的とした新規治療法を開発することを目的とした。細胞株を用いて、p53機能欠損癌細胞由来エクソソームが線維芽細胞のオートファジーを抑制し、その結果活性化させる機構を明らかにした。また、癌細胞由来エクソソーム中に含まれるマイクロRNA発現を解析し、線維芽細胞のオートファジーを抑制する機能をもつマイクロRNAを同定した。大腸癌進展機構において、線維芽細胞におけるオートファジーが重要な役割を果たしている可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、癌微小環境を構成する癌細胞と線維芽細胞の細胞間相互作用において、癌細胞由来エクソソームがオートファジーの抑制を介して線維芽細胞を活性化することを示す学術的成果を得ることができた。本邦において大腸癌患者の増加傾向が続いているが、癌細胞由来エクソソームや線維芽細胞のオートファジーが新規治療標的となりうることを示せたことは社会的意義が高いと考える。
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