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腸内環境の修飾による大腸癌予防法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K08421
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

大井 充  神戸大学, 医学研究科, 助教 (70448174)

研究分担者 星 奈美子  神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (40645214)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード腸内環境 / 大腸癌 / アミノ酸 / 腸内細菌
研究開始時の研究の概要

本邦において大腸癌による死亡率は上昇の一途である。最も重要な成因として良性腫瘍である大腸腺腫が癌化して大腸癌になる経路が知られている。一方で肉類摂取増加が大腸癌リスクを上昇させることから、食事の変化が大腸癌の発症に大きく影響していると考えられる。本研究では腸管腫瘍モデルのマウス、アミノ酸トランスポーター欠損マウスにアミノ酸量をコントロールした食餌を用いて腸内環境と腫瘍発生/成長の関係を解明する。

研究成果の概要

大腸癌の発生には、食事や腸内細菌などが影響すると考えられている。そこで、その機序が解明できれば食事等で腸内環境を変化させ大腸癌予防ができるのではと着想した。本研究では、腫瘍モデルであるApcMin/+マウスを利用し、アミノ酸制限食やアミノ酸トランスポーター欠損マウス、短鎖脂肪酸受容体であるGPR43の欠損マウスを駆使し、腫瘍発生への関与について検討を重ねた。結果、GPR43欠損マウスは腫瘍が増加し、LAT1欠損マウスでは腫瘍が減少することが判明した。また特定の分岐鎖アミノ酸を制限する事でも腫瘍が減少することを確認することができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

食生活が健康に大きな影響を及ぼすことは明白であり、大腸癌は赤肉や加工肉の摂取増加がリスク因子であると長らく知られていながら、実際の食生活への知識の還元は十分になされていない。しかし、本研究の成果から、腸内環境に存在する短鎖脂肪酸などの栄養素や、摂取するアミノ酸を操作することにより、腸管の腫瘍形成や腫瘍成長に影響を及ぼすことに科学的根拠を加えることができたと考える。 禁煙による肺癌リスクの低下や減塩による脳出血の回避などの成功例を見据え、本研究をさらに追及することにより、大腸癌の日常生活からのリスク回避が現実的なものとなれば、社会的意義はさらに広がると思われる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] GPR43 Suppresses Intestinal Tumor Growth by Modification of the Mammalian Target of Rapamycin Complex 1 Activity in Apc<sup>Min/+</sup> Mice2021

    • 著者名/発表者名
      Kong Lingling、Hoshi Namiko、Sui Yunlong、Yamada Yasutaka、Yoshida Ryutaro、Ooi Makoto、Tian Zibin、Kimura Ikuo、Kodama Yuzo
    • 雑誌名

      Medical Principles and Practice

      巻: 31 号: 1 ページ: 39-46

    • DOI

      10.1159/000518621

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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