研究課題
基盤研究(C)
Silmitasertib抵抗性細胞株を作成するとともに、xenograftを使用しRNA sequencingによる薬剤抵抗性遺伝子変異の候補を検出、実際に薬剤抵抗性細胞株から候補遺伝子異常除去後に薬剤感受性が回復するかを検証することで、薬剤抵抗性に関与する遺伝子異常を同定し、関連する薬剤抵抗性因子の存在確認を検体上で行う。次に、胆管癌細胞株に薬剤抵抗性関与遺伝子のクローニングを行うと共にin vitro、in vivoでの薬剤抵抗性の評価も行う。同定された薬剤抵抗性に対する分子標的治療薬追加投与の評価も行い、胆道癌の病理組織標本を用いて、薬剤抵抗性遺伝子発現の臨床検体を用いた確認を行う。
SilmitasertibおよびGEM+CDDPを投与されたマウス、GEM+CDDPを投与されたマウス、コントロールのマウスより得られたxenograftからDNAを抽出しExome sequenceを行い、遺伝子変異などの違いを調べたところ、GEM+CDDPとGEM+CDDP+Silmitasertibの比較においてPGLYRP2、PCDH86などの遺伝子増幅も明らかにされた。in vitroの実験を行うため、薬剤耐性株の作成を行っていたがうまくいかず、in vivoでの検体から得られたデータをもとに解析を行い、薬剤耐性機序を明らかにしていくよう、研究を継続していく。
CK2阻害剤Silmitasertibの薬剤抵抗性獲得に寄与する機序を検討した。すでにSilmitasertibを投与されたサンプルおよび投与されていないサンプルとの比較をすることにより、薬剤耐性に関わる遺伝子を探り出すことができた。Silmitasertibは近年胆管癌の治療に有望な分子標的薬として注目されており、一部の胆管癌患者の予後を延長するものと期待されている。その薬剤耐性機序を探るうえでのヒントを見つけ出すことにより、本阻害剤が実際の患者に投与され、耐性となった際の次の治療戦略を考える上で、本研究が重要な意義を果たすものと思われる。
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