研究課題/領域番号 |
19K08450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
細見 周平 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60554938)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / 肥満細胞 / Amphiregulin / interleukin-12 / interleukin-23 / クローン病 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、腸管小胞体ストレスと、クローン病に特徴的な病態である腸管狭窄との関連を明らかとするべく、腸炎発症及び腸管線維性狭窄における小胞体ストレスと肥満細胞の役割を検討する。研究には肥満細胞株であるLUVA細胞、肥満細胞特異的腫瘍壊死因子(TNF)欠損マウス、肥満細胞特異的Xbp1欠損マウスを用いて、腸炎関連分子や線維化関連分子の発現を評価する。さらに、肥満細胞における、IL-12/23阻害の炎症・線維化抑制作用についても検討する。
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研究成果の概要 |
LUVA細胞を用いたin vitro実験で、リコ ンビナントIL-12/23による刺激実験の結果、IL-12とIL-23の共刺激下のLUVA細胞の網羅的遺伝子発現解析により、ATP synthesis coupled electron transport、ATP synthesis coupled electron transportの発現亢進を認め、IgE非依存経路を介した肥満細胞活性化が生じている可能性が示唆される結果であった。IL-12/23阻害治療による狭窄抑制機序の一助となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患の一つであるクローン病は、慢性・再発性の腸管炎症と、炎症による狭窄・穿孔が患者の生活の質や予後の影響する表現型として知られる疾患である。本研究の結果で、線維性狭窄形成に寄与することが知られる肥満細胞への小胞体ストレスの影響や、線維性狭窄予防に期待される、IL-12やIL-23パスウェイ阻害治療のその分子生物学的機序に関わりううる基礎的結果を得ることができた。今後の新規治療や、線維性狭窄の予測因子同定などにつながりうる結果である。
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