研究課題/領域番号 |
19K08467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 敦 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20569610)
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研究分担者 |
井上 正宏 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (10342990)
鎌田 真由美 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70749077)
近藤 純平 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80624593)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腸管状腺腫 / オルガノイド培養 / 大腸腺腫 / 遺伝子変異 / 多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、大腸がんのもっとも重要な前がん病変である大腸管状腺腫の多様性を明らかにすることである。大腸ポリポーシスや多発管状腺腫患者では種々の遺伝的素因を背景として、多様な分子変化を示し異なる生物学的特性をもつ管状腺腫を発生すると考えられる。本研究では大腸ポリポーシスを含む多発管状腺腫患者という臨床的に特徴的な一群を対象として、次世代シークエンサーによる遺伝子変異解析や腫瘍細胞の初代培養を用いて生物学的特性の検討を行うことにより管状腺腫の多様性を示すことを試みるものであり、管状腺腫の臨床的取扱いや大腸がんに対する個別化医療の確立に寄与することが期待される。
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研究成果の概要 |
患者由来の大腸ポリープ(管状腺腫)を用いて、3次元培養であるオルガノイド培養に成功した。樹立したオルガノイドを単細胞に分離して培養したところ、3次元培養として増殖する能力の高い病変と低い病変とが存在することが明らかとなり、管状腺腫は単細胞からの増殖能の点で多様性を示すことが分かった。また単細胞から培養した管状腺腫細胞を再度単細胞に分離して培養した際にも増殖能の多様性を保持していたことから、大腸管状腺腫細胞の増殖能は遺伝子変異以外の機序により制御されている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究により、大腸の主な前がん病変である管状腺腫の生物学的多様性を有することが明らかになり、遺伝子変異以外の機序が寄与していることが示唆された。管状腺腫が単細胞からの増殖能を獲得することが前がん病変からのがん化に関与する可能性も考えられ、本研究の成果が大腸発がんのメカニズムの解明につながることが期待される。また前がん病変の生物学的な特性を理解することが、将来的な発がん予防法の開発につながることが期待され、重要な意義を有する。
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