研究課題/領域番号 |
19K08480
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
大島 忠之 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00381814)
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研究分担者 |
福井 広一 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (60378742)
三輪 洋人 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80190833)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 好酸球性消化管疾患 / 細胞間接着装置 / タイト結合 / クローディン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,未だ不明な点の多い消化管粘膜バリア機能の破綻がみられる疾患群,特に好酸球性消化管疾患における粘膜バリア機能が破綻する機序およびその制御を明らかにすることを目的とする.全く明らかとなっていない食道の扁平上皮粘膜層(顆粒層,有棘層,基底層)の各層の役割の違いに着目し,好酸球浸潤の程度と各層におけるタイト結合蛋白発現の相関を解析する.さらに上皮由来サイトカインであるIL-25, IL-32, IL-33及びTSLPやグループ2自然リンパ球(ILC2)が産生するサイトカインの粘膜上皮のバリア機能への役割を解析することでバリア機能を制御することによる治療応用の可能性が期待される.
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研究成果の概要 |
好酸球性食道炎の食道粘膜生検組織を用いて粘膜上皮のバリア機能を検討し,食道粘膜で有意にビオチンの透過性が亢進し,治療後において好酸球浸潤が改善後に透過性の亢進が残存する群と透過性が改善する群があることが明らかとなった.また,透過性亢進が残存する群では肥満細胞の浸潤がみられ,粘膜内にIgG4がみられることが明らかとなった.一方,CAPN14, filaggrin, eotaxin-3などの発現は,好酸球浸潤が改善すると共に改善することが明らかとなった.好酸球浸潤が改善後も粘膜透過性の亢進が残存する群で肥満細胞浸潤とIgG4がみられ,完全に粘膜治癒が得られていない状況を反映していると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性食道炎は希少疾患であるが,最近日本においても増加傾向にあり,その病態は不明な点が多い.完全に食道の炎症が改善していない状況で治療を中断すると再度炎症が発生して症状に悩まされることになる.これまで食道粘膜内の好酸球浸潤が改善することで治癒判定がなされているが,好酸球浸潤が改善したあとも食道粘膜の透過性が上昇し,肥満細胞浸潤が見られることが明らかとなり,今後治療の判定方法を再考する必要がある.
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