研究課題/領域番号 |
19K08487
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2021) 福井大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
宮崎 晋介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (60787711)
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研究分担者 |
長谷川 奏恵 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (20770358)
青山 大雪 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命助教 (40836805)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心房頻拍 / マッピング / カテーテルアブレーション / 超高密度マッピング / 心外膜 |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動(脈がばらばらな不整脈)に対する内科的なカテーテル手術と外科的な不整脈手術の有用性は広く知られていますが、術後に起こる再発性の心房頻拍(脈が規則正しく早い不整脈)の機序は複雑で従来のマッピングシステムでは診断・治療が難しいことが知られています。本研究では高密度にマッピングすることが可能な新しいマッピングシステムと特殊カテーテルを用いて、これら頻拍の機序を詳細に検討した上で、至適な治療方法を確立することが目的です。
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研究成果の概要 |
超高密度マッピングシステムを用いて心房頻拍のマッピングを行い、以下を解明した。1) 僧帽弁周囲を旋回する心房頻拍を4群に分類し、その機序・適切な治療方法を明らかにした。2) 左房前壁に回路が限局する心房頻拍の機序と治療方法を明らかにした。3) 左房側壁に回路を有する心房頻拍は心外膜側を回路とする頻拍、左房リッジを回路とする頻拍、その他の部位に遅延伝導がある頻拍に分類できることを明らかにした。4) 左房天蓋部を旋回する心房頻拍を4群に分類し、その機序・適切な治療方法を明らかにした
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心房頻拍は規則正しい調律の頻拍で、抗不整脈薬による治療が難しく、症状が強いためカテーテルアブレーション治療の良い適応である。しかし、従来のマッピングシステムではマッピングの精度が低く、正確な回路を同定することは困難であった。また、心内膜のみならず心外膜を回路とする頻拍も報告されており治療が難しいことも知られていた。今回我々は、超高密度マッピングシステムとマーシャル静脈に挿入可能な微小電極を用いることにより、日常臨床で遭遇する頻度の高い心房頻拍の機序と治療方法を確立することに成功した。今後心房頻拍の治療成績の向上が期待される。
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