研究課題/領域番号 |
19K08495
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小西 博応 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50459145)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 肺高血圧症 / 心不全 / SGLT2阻害剤 / 左心疾患 / 肺動脈リモデリング / 肺血管リモデリング / 左心不全 / 血管平滑筋細胞 / 肺高血圧 / 血管リモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
心不全患者においても肺高血圧症の有無が予後を規定することが報告され、2群PHの肺血管病変について注目されて来ている。2群PHの中に、肺血管病変を伴うCombined pre and post capillary PH(Cpc-PH)では、PAH患者同様に、微小肺動脈の中膜が肥厚し肺血管抵抗が上昇している。本研究では、血管平滑筋増殖マーカーであるLR11がPAHと同様に,2群PHにおいても肺血管病変の重症度と相関があるか、またLR11が肺血管病変への直接作用し、心不全の病態に関与しているかを解明する。
|
研究実績の概要 |
全患者数は、2030年には我が国において現在の約130万人に達することが推測され、高齢化社会を迎えていく上で、今後心不全患者の増加が見込まれている。本研究は、2群PH患者の予後を如何に良くできるかの問いを立案した。近年、心不全診療で左室駆出率が保たれた心不全;Heart failure preserved ejectionfraction (HFpEF)と駆出率が低下した心不全;HF reduced EF(HFrEF)に分類されているが、HFpEF患者においても推定肺動脈収縮期圧が48mmHg以上で48mmHg未満群と比較し予後が悪いことが報告され、2群PHの肺血管病変について注目されて来ている。2群PHの肺血管病変は、isolated post capillary PH(Ipc-PH)とDPG>7mmHgのCombined pre and postcapillary PH(Cpc-PH)に分類される。Cpc-PHでは、PAH患者同様に、微小肺動脈の中膜が肥厚し肺血管抵抗が上昇しており、10年生存率は未治療PAH患者と同様に予後不良であることが報告されているが有効な治療法が確立されていないのが現状である。2群PHでは、肥満・メタボリックシンドロームの関係が言われている。近年、糖尿病治療薬SGLT2阻害剤が、心不全の予後を改善させることが証明されているが、そのメカニズムは不明な点が多い。本研究で、SGLT2阻害剤が、TACモデル及び高脂肪食負荷2群PHマウスモデルで、抗炎症作用により肺血管リモデリングを抑制し、肺高血圧の進展を抑制することを見出した。またin vitroで肺動脈平滑筋細胞遊走をSGLT2阻害剤が抑制することも示し、Journal of cardiologyに報告した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
LR11欠損マウスを用いた検討では、TACを行うことで死亡してしまうため、難航している。
|
今後の研究の推進方策 |
他の2群PHモデルでの解析を検討中である。
|