研究課題/領域番号 |
19K08496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
小菅 寿徳 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00376774)
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研究分担者 |
前嶋 康浩 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (40401393)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ナノ粒子 / 心筋炎 / 金ナノ粒子 / マクロファージ / 近赤外線レーザー |
研究開始時の研究の概要 |
急性心筋炎は自然治癒が期待できるが、急速に劇症化する症例も存在し、その予見は困難である。金ナノ粒子はCT造影能を有し、近赤外線レーザーによるphotothermal therapyに有用であり、診断および治療に活用が可能である。これらを踏まえて、本研究は金ナノ粒子を用いて、急性心筋炎の病変進展に影響を及ぼしている炎症細胞、特にマクロファージを標的とした非侵襲的診断や治療の可能性を検証するものである。
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研究成果の概要 |
造影検査や光温熱治療に有効性がみられる金ナノ粒子を効率的に炎症細胞に取り込ませることができれば、心筋炎の重症化が見られる前に診断・治療が可能になると考えられる。本研究では、心筋炎モデルマウスを金ナノ粒子投与後にマイクロCT装置にて撮影を行い、心筋に造影増強部位を確認した。また、同部位は病理組織学的検査にて炎症細胞の集積部位であることが確認された。金ナノ粒子を用いた心筋炎の非侵襲的な早期診断および治療への応用が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、心筋炎の早期診断と治療を同時に可能とする技術の実現を目指し、金ナノ粒子を用いて心筋炎症部位のCTによる非侵襲的な描出の可能性を示した。CT装置は広く普及していて撮影は短時間で施行することができる利点がある。ナノ粒子を用いて重症化に至る前の初期段階でCT診断が可能となれば、早期の治療介入により心筋炎の重症化を防ぐことができ、予後の改善につながることが期待される。
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